概要
呪いを拒絶するもの
フィテアとラギーネは呪霊によって支配され放棄された都市を偵察していると、生き残っていた少年トーキと出会う。少年は呪霊の位置を感知する能力を持っていた。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!ソリッドな質感が魅力のハイファンタジー
化け物の巣窟と化した廃都市、探索に訪れた剣士と術士が、生き残りと思しき奇妙な少年に出会う物語。
剣と魔法のハイファンタジー、それもきっちり組み上げられた世界設定が魅力のお話です。
人ならざる何者かの侵略により、滅亡の危機に瀕した世界の物語、なのですけれど、その辺りの設定の詰め方が徹底されていて、読んでいるだけでハラハラしちゃう感じが最高でした。
よくある「そうはいってもなんとかなるでしょ」感が全然なく、普通に「これは……もうダメなのでは……?」という、この息苦しく重苦しい危機を感じさせられることの心地よさ。
世界全体の事情からしてこの解像度なので、主人公たち個人の危機については…続きを読む