僕は神様じゃないけれど

作者の人柄が伝わる優しい文章と。登場人物たちに向ける眼差し。優しくてもあまあまではない。だから読み手はこの関係や世界が壊れてしまうのではないか・・そんな感情の起伏を我事のように思えるのです。神様も察して目をそらす。わけありの街の路地。それでも扉一枚隔てた場所には温かい場所がありました。時間は流れて大切な人がいなくなっても。初めて覚えて言えた時のように。名前を呼ぶ人がそこにいてくれる。素敵な時間が流れる。素敵な作品でした。作者様に感謝です。

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