少年と叔母の友情が呉の一夏を背景に綴られる帰省譚。なだらかな感動です。
- ★★★ Excellent!!!
「……じいちゃんとばあちゃんも、僕がそう思ってるの、わかっちゃうかな?」
「ううん、大丈夫と思うよ。由美さん──翔くんのお母さんくらいじゃないかねぇ、わかっとるの。徹はその辺ニブいけぇ」
透子さんが麦茶を飲んで、僕みたいにしかめ面をした。透子さんと僕は、やっぱり少し似ている。
(本文より)