懐かしい鼓動に触れられる魂の作品

自主企画でふとご一緒したことで出会えた作品でした。自分が過去に書いていた小説と似たコンセプトで書かれた小説であるとわかり、俄然惹かれて読むに至りました。
そしてお互いコメントのやり取りをさせていただき、「似てますね!」と不思議な縁を感じた、というわけです。

こちらの作品は、とある作家の理想的な世界を描いたと思える物語「ヘンリー・ライクロフトの私記」──それにとてつもなく惹かれた作家、北方謙三がいて、その作品にまた惹かれたのが、この物語の主人公になります。

多くを語らず、という静かな姿形ではありますが、私が書いたものよりずっと現実的なドラマであり、作者様が歩んでこられた人生で得た想いが、また苦しみのようなものが強く込められてもいます。

私の「ライクロフト観」は、人間の魂が抱いている淡い夢を描いた物語、でしょうか。また知らない奥底で流れている懐かしい鼓動、とも言えるかもしれません。

とにかく、こういう物語に触れられたことが幸せでした。カクヨムの自主企画に感謝です。

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