コロナ・ワクチン1回目。ビビリの接種記録

みこと。

ファイザーのワクチンを接種してきました

 ついに。ついに来てしまった、コロナ・ワクチンの接種クーポン!!


 年齢からも職種からも"後回し組"であるはずの私。ワクチンが回ってくる前に、きっとコロナは終息する。

 日々そう願い続けていたにもかかわらず、増え続けるコロナ感染者。

 自治体は頑張った。市町村は努力した。

 かくして私の元にもコロナワクチン申し込みの用紙が届き、迷う間もなく、ダンナによって当日のうちに返信された……。


 

 うわぁぁぁ。

 ありがたくも接種予定日時が記されたハガキが届く。


 こうなるともう逃げられない。その日に接種するしかない。


 と思ったら、接種日1週間に、まさかの夏風邪発熱。でもすぐ治る。


 あああ、やっぱり逃げられない。


 届いたハガキを冷蔵庫に貼り付けながら、眺める。

 文字は濃くて大きなゴシック体。自身の名前と、1回目、2回目の日時・場所がはっきりと印字され、レイアウトのワク組みも好感が持てる。

 うむ。これならお年寄りにも、わかりやすい。

 迅速な事務処理に、明快なハガキ。素晴らしい。

 このデザインした人には賞賛を届けたい。

 あなたのデザインは、とても素敵です。

 

 と、現実逃避はさておいて。


 クーポンが入ってた封書に予診票が入っていた。どうやら当日は、その「予診票」(※記入しておくこと)と「同封シール」と「ハガキ」と「身分証」が必要らしい。


 接種時間は昼12時ジャスト。



 待てよ? 夏休みなんだが、託児はあるのか?


 我が家の娘はまだ5歳。ひとり家に残すわけにはいかないし、会場に連れていくという話もない。

 奇しくも同日、似た時間帯に母も別市で接種。"おばあちゃんに預ける"という手は使えない。


 質問はコールセンターへ。

 記載された番号へ電話するも「混みあっております」のアナウンス。

 

 そうだろうなぁ……。大体こういうのは、そうだもん。電話がすんなりと通じるとは期待してなかった。

 どんな質問来てるんだろう。やはり副反応について、とか?

 おそろしい噂をめっちゃ聞く。イトコも頭痛と発熱で苦しんだ、と言っていた。リアルに苦しんでる人が、お話し中かも。


 コールセンター。やはり気軽に掛けれないものらしい。

 仕方ない。周りに相談しよう。


 いろいろ頼んだ結果、当日はダンナがその時間帯をなんとか都合して、娘を見てくれることになった。



 そして。

 地球は自転を繰り返し、接種1回目に挑む日が訪れた。








 夢見が悪かった。とても悪かった。

 "体調崩す"暗示かも。夢占い、検索するまい。

 ワクチン、大丈夫かなぁ。


 私はネガティブ・ビビリ。

 深層心理をさぐることなく、表層意識の段階で、すでに恐怖は飽和状態。


 だけどいま出来ることは特にない。備えるといえば、その後の薬くらいでは?


 "ワクチン接種後、頭痛や発熱が起きたら、即座にアセトアミノフェン系の鎮痛剤を飲むこと"。ネットから得た情報だ。

 常から頭痛持ちの私は、カロナール薬を常備している。

 低気圧のいたずらで、前日も服薬したばかり。在庫は山とある。普段は飲み過ぎを控えてるけど、今回は怪しいと思ったら躊躇わず飲むぞ!!



 幸い、事前情報でと聞いている。

 直角にプスッと肩近く、腕の上の方に刺すのに、痛くないらしい。朗報。


 でも液が入ってなかった事件とか、注射した場所とまるで違う場所に四角い絆創膏(?)を貼られたとか、聞いたことある。


「だから、刺す時は見ていた方がいい」とは、母の言。


 ………イ……イヤ過ぎる……。

 目をそむけたい針先を凝視するとか、何の罪?

 



 12時からの接種。会場となる病院が近いから、11時30分頃に家を出れば充分。


 11:32、意を決してリビングのドアを開ける。




 と。

 アクシデーンツ!!


 開けたドアの下に思いっきり足の親指があって、負傷!! 

 爪の生え際をガッツリとドアの角で押しやったらしく、流血。激しくイタイ。


 この"魔のドア"は以前娘も怪我をして、緩衝材を貼り付け隙間を塞いでいた。そのドアでまさかの第二事故発生。


 緩衝材が効果なしだったのか、緩衝材があったればこその軽傷(?)だったのか。

 とりあえず絆創膏で凌ぎ、「ズキズキする」と涙しながら、玄関を出る。


 ワクチンのことを考え過ぎて、他への注意がおろそかになっていた? よほどポヤポヤしてるな自分、と戒めつつ、「親指の怪我で、夢見の悪かった分はチャラね?」

 勝手にそう決め、いざ会場へ。



 みんな早い。

 私の前にはすでに4人待っていて、私の後には怒涛のように人が並んだ。

 負傷事件が無ければ、もっと早く来れたのにな。


 待ち時間がコク。生殺しみたく気持ちになる。


 不安に反して、サクサク進む。

 予診票と身元を受付で確認され、体温測定36.7。そして番号札を貰って座っていると。


 声がかかって、別の部屋へ。待機エリアで待った後、再度呼ばれる。

 軽い問診後、仕切りカーテンへ進むと、"どっちの腕にうちたいか"聞いて貰える。

 これが選べるとは思ってなかった!! ラッキー!!


「左で」

 

 私の利き手は右。だるくなるとか痺れるとか聞くけど、そうなると利き手は困る。ここは迷わず、利き手じゃないほう。


 アルコール消毒の後、注射。


 間違いなく液が入ってるとか、注射器見てもわからんわ!!

 刺したあとの四角いシール。位置ずれてるとか、わからんってば。

 だって思い切り上腕。首回してても、視線が及ばん。信じるしかない。

  

 15分様子を見るよう言われ、もとの待機場所で座る。この時間が12時。

 えっ、進行すごい早くない???


 10分後、腕はだるいような気もするけど、針刺してない右もだるい気がするので、たぶん気のせい。

 それよりも、なんかフワァァァッとして眠気が襲ってくる。あれ?


 15分後、異常がないか問われ、次の2回目接種について説明がある。ふわっとしてるなら休んでいくよう勧められる。

 けど、気をつけながら、慎重に帰ることにする。


 つまり12時15分の数分後には解放。

 早めに行ったとはいえ、病院で過ごした時間、多めに見積もってトータル30分くらい。 

 優秀!! 行ったことなかったけど、近所の病院、優秀!!


 とりあえず、針は痛くなかった。

 この喜びは、ぜひ他の方にもお伝えしたい。

 特に、活動報告とかで「注射コワイ」と一緒に震えてたお仲間に!! ええ。「大丈夫でしたよ――、〇〇さまぁぁ」



 ちなみに、今回のワクチンは"ファイザー"製。

 ダンナいわく、"ファイザー"と"モデルナ"は弱らせたウィルスではなく、ウィルスに対処するため、抗体作りの設計図を投与するワクチンだと言っていた。

 へえ。白血球さんたちの戦闘をすっ飛ばして、記憶細胞さんとB細胞さんが頑張るのかぁ。

 "はたらく細胞"見てる私の脳は、そう理解する。この認識があっているかどうかは不明。


 入手しにくいらしい"ファイザー"を確保したうちの市。その見えない奔走を素直に称えたい。


(※設計図投与はファイザーとモデルナだけ。弱らせたウィルスを注射するワクチンもあり、イギリスで血栓問題となった種類のものを政府が導入を決めたとか。……え゛……?)





 帰宅後、睡魔に襲われる。絡んでくる娘をどうにか遠ざけ、横になる。いま相手するのはキツイのだ……。

 注射のため、袖なしに近い服を着ている。投げ出した腕に、ダンナが「それは足ですか?」とか言っている。いやぁ、肌が白いからね? 膨張して見えるんだよね。娘の足と太さ比べ? しませんよ。

 

 16:00頃、左手を少し持ちあげると痛い。力を入れても痛い。

 体、やや熱っぽい。37.0


 私は、風邪をひきかけると耳の中がむずがゆくなるという不思議現象が起こる。少し徴候有り。


 軽い吐き気がある。36.7

 が、しかし夕食作らねば。つわりの時みたいな気持ち悪さの中、おかず作り。


 眠気に吐き気。何となく重だるい体。妊娠初期の感じと似てる。

 体に異物が入ったと、そう反応してるのかな?


 夜9:00 吐き気続く。気持ち悪い。37.0

 左腕、針刺したより下数センチがとても痛い。


 寝る時。やっぱりずっと針刺した周辺が痛い。寝返りとかは無理。何もしてなくても痛い。

 あと吐き気。

 恐れていた酷い頭痛は起こっていない。ほっ。

 でも削れた精神力と倦怠感を前に、本日のネットは休む。





 翌朝。腕の痛み続く。36.7

 吐き気おさまる。その他症状無し。


 以上が、現在の状況。後で痒くなるかも、という話。その症状はまだ。




 とりあえず、すんごい怖かったワクチン1回目接種、無事終了。



 やった、やったぜ私!!

 誰か褒めて欲しい。怖かったけど、頑張った。ご褒美とか、あっても良くない?

 えっ、これちょっと、趣味でガシャポンくらいしても許されるんじゃないかな? なんか癒されそうな可愛いの、ガシャりたいな。(はあと)




 「なろう」でもいろんな方がワクチン接種後のレポート書いてくださっていて、基礎疾患有りパターンとか、予約から2回目終了までの流れとかあるけど。


 私のは"フツーの人間が、フツーに注射してきたら"、というケース。

 取り立てて事件なく(足指負傷は別件)、とりあえず「腕痛いなー」くらいで終わっています。赤みも腫れも特になし。


 大体怖い話は、特別だから話題にあがっているのであって、何事もなかったら記事にもレポにもならないんだろうけど。

 不必要に怖がらなくても大丈夫かも知んない、ということをお伝えしたくて、これ書きました。


 じゃ、次は2回目ですね。

 あ、1回目接種してどうだったか、2回目接種時に聞かれるらしい。眠気、吐き気、微熱、腕の痛み。もう次の予診票に書いておこう。


 …………。


 2回目のが副反応酷く出るって聞くよぉぉぉぉぉ。

 あ゛あ゛あ゛あ゛、3週間後の自分、ガンバレ~~。

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コロナ・ワクチン1回目。ビビリの接種記録 みこと。 @miraca

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