第3話 ありだ
やっぱり決められない。
だと思った。
まあ決められないと言う事を君は決めたんだろう。
だったら僕が選んであげるよ。
それじゃあ、バイバイ。
僕は、目を覚ます。
ここどこかなぁ、あれ神様がいないし見たことない場所。
「神様どこー誰かー」
「静かにしろ」
声が聞こえる?
いやなんか、声じゃないなんか音がする言葉じゃないのになんで分かる?
「うわー」びっくり
何この生き物初めて見る。でかい蟻みたいな。
神「蟻だろどう見ても」
「いやでもでかいから、って神様」
神「何、呼ばれたから話しかけたんだけど」
声だけが聞こえる。
「どこいるの?」
神「僕は、さっきの場所にいるよ」
「僕が移動したの?」
神「そう、君は生まれ変わったんだ蟻にね」
「なんでーえー」
神「いいよ、そういうのめんどくさい」
「なんかあったの性格変わってない」
神「あれ、こんなのじゃなかったけ?」
「違ったよ、優しい神様と思ってたのに」
神「まあいいじゃん」
「うん、別にいいけど」
「じゃあ、やりますか新しい命を」
それから僕は、アリとして精一杯生きた。
初めて外に出た時はめっちゃ感動した。
なのによくしてもらっていた先輩ありの10アリさんを側で殺された。
僕は、アリだから何も出来なかった。
ただ踏まれた先輩たちとものすごく大きな靴の裏を見るだけで。
そしてその次の一歩で僕も死んだ。
無題 とい @toie
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