あとがき(シングルカット版)

 シングルカット版て何ぞ、と思われた方に説明すると、本作は現在非公開にしている「はいぱー・りりかる・がーるず」という、百合モノの作品集から単編として切り出した一本にあたるもの、なので、それを意味しています。本来音楽でアルバムから一曲だけ抜き出してシングル盤として商品化することなのですが、よく考えると音楽も配信が全盛の当節、既に死後となりつつありますな。アルバムとかシングルとかいう、物理媒体を前提にした単語というものは。


 で、そのシングルカットに際してわざわざあとがきなんてもんを新規に書き下ろしたのは、作品集当時に大したこと書いてなかったというのと、その当時から1年半も経ってないのに我ながら「書き方変わったなあ」と感心やら呆れたやらしたため、によりまして。

 何が変わったかというと、これ書いてた当時は一話二千字から三千字前後、というフォーマットで「なんとかやれていた」ことなんですよ。もちろん展開によっては本作でもそれを超えてはいますけど、少なくとも読み手のリズム考えると長くても三千字くらいが目安かな、と考えてはいたわけで。

 ただ、書く方のリズムとしてはどうしても五千字になってしまって…この作品以後はそれくらいなんですよね。それが、この話は割と読まれてたけど他のはあましー…って理由の一つ、なんじゃないかなあ、と今にして思う。

 まあシリアスではなくコメディベースの話では、それくらいに抑えた方がいいんだろうな、とは思うので、次作はそーいう感じにしてみたい。


 ところで。

 この頃は途中の筋とかラストの展開とかまっっったく考えないで書き進めるスタイルで押し通していたため、冒頭がラストと辻褄合わない表現になっており、そこの辺を多少修正しました。例えば麻季は地毛で金髪なのに、「染めている」と明言してしまっていたところとか。当初はヤンキーフォーマットに従って染めてることにしてたもんだ。

 それ以外は、気になったところをいちいち直してたらキリが無いので、ほぼそのまんまです。読み返すとよくもまあ、当時から今の短い期間で作風変わったな、自分。このノリじゃあ今は書けねーや。放置中の作品の続き書くのに四苦八苦するわけだ。




 内容について、少々。作品集の時はあとがきで内容になんざ全く触れていなかったので。

 なろうに投稿してた方は多少書き足してあったか、そういえば。ということで、そっちから転載。どちらにしても大した内容ではないので…。


 そういうことなので、こちらでの戯言諸々は以上となります。

 お付き合い頂き、真感謝の極み。出来れば多作でもお会い出来れば幸いと思うものです。

 では。




※宣伝!宣伝!

同じくシングルカットですが、ギャル系JKとお姉さま願望こじらせJDのすれ違いストーリー、「お姉さまとお呼びください←キモい無理」もなにとぞよろしく!よろしく!


https://kakuyomu.jp/works/16816700426097893110




〇以下、なろう投稿版のあとがきより


 書いた人の、河藤十無@ダブルウェディングドレスは百合ップルの醍醐味だよね?、と申します。


 ふと思いついた、ヤンキーメイド、という単語から話を膨らましに膨らましてこーいう形になりました。膨らませる一方でシェイプアップは一切出来ない性格なので、アホみたいに長くなるのは芸風です。もう死ぬまで直らないと思う。


 もともと5万字くらいの中編にするつもりで始め、話もそれほどシリアスにならない萌え系4コマみたいな話を想定してましたが。

 まあ、無理でした。自分には出来ん。何かストーリー噛ませないと何も書けん。

 というか、書いてるとキャラの背景が沸いてきて書かずにはおれなくなる。そういう書き手です。よって辻褄合わせに無茶苦茶苦労してます。プロット?なにそれ美味しいの?なのです。メジャーにはなれないのは、きっとそのせいです。そういうことにしておいて下さい。


 戯言はさておき、百合ものの書き手としては恐らく、自分は異端に属します。

 別にタブーなどといったものは意識してないつもりですが、特に現代もので、家族を二人の関係に絡めてしまうのは、決して主流ではないと思うのですが。

 でもやっぱ完全にスルーするというのもちょっとなあ…話のネタ的には美味しい素材だもんなあ…。




〇各キャラについて思うこととか

 いやまあ、ここで書かないともう書く機会無さそうだし…。


・旦椋 麻季

 「旦椋」は京都の宇治に実在する地名です。というか旦椋神社という神社が実在します。延喜式内の由緒ある神社です。

 響きから苗字にとっただけなのですが、お陰で旧家とか古武道の家とかそーいう設定がそちらから発想されました。つまり書き始めてから考えた。我ながらひでぇ。

 名前の「麻季」は、これまた呼びやすそうな響きで「マキ」。漢字は適当に。

 よく考えたら拙作の他作で愛称「マキ」はいたりする。適当極まる。


 ヤンキー、という設定については、「ヤンキーメイド」という単語が話の発端なので、そもそもの前提なのですが、自分のキャラの引き出しに「ヤンキー」が無かったのが致命的だった(ぉぃ)。ブチ切れると言葉の端々がカタカナになるくらいが精々でした。

 あと、金髪云々は…実は最初は染めてる、という設定だったんですが、途中で方針転換してたりして…なので、冒頭ではその辺あやふやな描写になってますね。名残です。


 ただ、旧家に突然変異的に生まれた金髪娘、というのは余所さまにも結構あって別に珍しい設定でもなく、その割にはあまり上手いこと使えなかったな、というのが残念な点。

 あと、お嬢さまに惚れ込む流れが若干弱い……うん、今さらそれ言っても始まらねぇな(投



・浅居 篠

 ヒロインの一方が「あさくら」なら、もう一方は「あさい」(正確には「あざい」だけど)しかいないだろう、という超安直な発想から、苗字を決定。

 名前もまあ、二文字で響き最優先に、漢字は当て字なのも麻季と同様。当初は「志乃」とかも考えたけど、ありきたりかなあ、と。スナックのママみたいだし。


 ついでに言うと、この二人が決まった時点で、登場人物の苗字は全員「姉川の戦い」関係者縛りにすることに。


 登藤苑子→藤堂高虎(姉川の合戦当時、浅井家中)

 鹿角万千→「かずみ」ではなく「ろっかく」とも読める→六角義賢(合戦当時、浅井家同盟)


 その他、モブは織田家中からとかで…どうでもいい話ですが。


 あまり容姿については細かいこと考えてなかったので、黒髪ロング、とかまあそれくらい。ヤンデレ資質については…うん、まあ思い込みが激しい性格、ということでなんかいつの間にかそうなった。

 最終的に治癒したのかな…。作者ながら不安です。



・旦椋 仁麻

 名前の文字が麻季と一文字被ってるのは偶然です。そこまで考えてなかったです。

 ネタを拾い損ねたッッッ!(これ以上長くしてたまるか)

 最初登場した時のキャラを最後まで貫けなかったのが残念。初登場の時、なんか妙なテンションで書いてたもんで…ノリを取り戻せなかった作者の力量不足。

 古武道云々は、鳥貴族で麻季を投げ飛ばした後に思いついた設定です。ぶっちゃけこのエピソードが無かったら、麻季の実家エピはまるごと無かったかもしれん。

 というか、そんな後になるまで話の閉め方考えてなかったのか、という話なわけですが。



・その他旦椋家のひとびと

 キャラの引き出し少ねぇなあ、自分…と思わされることしきり。



・登藤 苑子

 元ヤン教師にしてキれる三十台(違

 もうちょい出番与えたかった…麻季とタイマン張れるヤンキー、という設定がいまいち活かせなかったのが無念。そんなんばっかりな、自分。



・鹿角 万千

 キャラの引き出し(ry

 ただ、篠が麻季を迎えにいく切っ掛け作ったり、またラストのウェディングドレス写真のエピソードはこの子いないと成立しないので、役どころとしては結構重要だったり。便利使いしたとも言えますが。




 以上ッ!

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ヤンキーメイドはお嬢さまと暮らす 河藤十無 @Katoh_Tohmu

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