必ずやって来る残酷な未来でも、人は強く生きていけると思った。

物語の舞台は、2200年代の遠い未来。
仕事をこなしてくれるアンドロイドや、空を飛ぶ移動機、充分な娯楽を与えてくれるVR。人々の生活は便利で果てしなく進化しているけれど、その裏で女性が絶滅するというショッキングな闇を抱える。
絶滅危惧種となった人間が、知恵と知識でその闇と立ち向かい、生き延びようと子孫を残す姿に、どう進化してもやはり人間は動物なのだと感じるとともに、賢すぎる動物の過ちを、地球は許してくれるのか……と、本当にたくさんのことを考えさせてくれる作品です。
この物語を読んでから、幼い子を見ると「これから大変だぞ…」なんて思ってしまいました(笑)