おわりに
ここまでエッセイをご覧いただき、ありがとうございました。
主にソビエト時代のロシアと周辺国の関係を、当時を描く映画から読み解く内容でした。
西ヨーロッパから日本に輸出されてくる歴史映画は、第二次世界大戦を描いたものが多い気がしますが、中東欧はやはり冷戦時代の映画も多いです。
プーチン大統領が復活を企図しているという、偉大なソビエト。
これが復活してしまったら、一つの国から自由が失われてしまうことがお分かりいただければ、と思います。
ソビエトと中東欧諸国の関係を振り返ることで、ロシアがウクライナに強いようとしていることが予測できると考えた次第です。
そして、ナチスを始めとした独裁者の行動パターンや、過去の紛争の広報戦略などを考察し、今回のロシアやウクライナの動きを分析してみました。
学校で歴史を学んでいた時は「歴史は繰り返す」という言葉の意味が、正直ピンと来ていませんでした。
多種多様な戦争や国の様子を学んでみると、共通するパターンが見いだせるとわかったのは、学校というものを離れてから。
それを学ぶ意義は、危険な失敗を繰り返さないためだと思いますが、残念ながら戦争となってしまいました。
独裁が確立する道筋や、その危険性がもっと多くの人に学ばれていたら、今回のようなことになる前に何か道があったのかな、と思ってしまいます。
戦闘員だけでなく、ウクライナに踏みとどまり、あるいは生き延びるために日常を捨てた一般市民の方も、すべての人が自由のために戦っている状況。
その戦いが、少しでも犠牲少なく実を結ぶことを願っております。
欧州史と映画と思うこと 丹寧 @NinaMoue
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