第12話 銀賞 二作品目

 紅の知将、西海を征く

 作者 杉浦ヒナタ

 https://kakuyomu.jp/works/1177354054935458547


 はい、太平記三作品目ではなく、源平合戦期を書いた物語です。主人公は紅の知将こと、平知盛。そして、ヒロインは、佑音さん。時は、平氏が栄華の頂点から、やや翳りが見え始め、そして、壇ノ浦で滅亡するまでの平氏末期。その中、登場した知盛がバッタバッタと源氏方を討っていく……。訳ではなく、身内のはずの平氏一族に足を引っ張られつつ、何とか奮闘するお話です。そして、最後は……。読んでのお楽しみです。


 で、先生の批評です。あっ、先生が、わたしにとっての先生で、皆様にとっての先生ではないと言ってましたが、言いやすいので先生でいきます。


 とても、面白い作品でした。平知盛、伊賀佑音、そして、平忠度。とても、生き生きと描かれ、面白い歴史小説でした。知将だが、兄に足を引っ張られ、活躍できない、だけど世が世なら、本でも読んでのんびり暮らしたい、そんな知盛がおかしくもあり、哀しくもあり。かなりの上作です。そして、この方の作品に登場する女性は、個性的で生き生きと描かれとても好きです。わたしにとって一二を争う作品なのですが、もう一人の評価のせいでこの順位とは憤りを感じます(笑)

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