Japari Legends

@kemonozuki

プロローグ 『失踪』


『Apexゲーム』

アウトランズという惑星群にて開催されているデスゲーム、それは娯楽や競技として惑星群に住む人々に慣れ親しまれている。


...そのゲームでフィールド内を駆け回り戦う事を生業としている選ばれた英雄達を『レジェンド』と呼ぶ...


そんなレジェンド達がもしも戦う事とは無縁の獣達の楽園、『ジャパリパーク』に来てしまったら...?


...そんな夢物語な出来事が起きてしまった世界線をここに記していく...








イカロス事件解決から数日後...


現在地:オリンパス フェーズランナー前...


「...問題は見つかったか?」


「いえ、大きな異常はありませんでした」


「そうか...ふーむ...」


研究者から告げられた報告に頭を悩ませる男の姿があった... 彼の名はクーベン・ブリスク、Apexゲームの主催者であり元Apexプレデターズの筆頭を務めていた人物。

何故彼が頭を悩ませているのかは、今日のニュースを見れば明らかになる...



ザザッ...

『......です...繰り返します、緊急速報です。Apexゲームの主催者であるブリスク氏が本日、レジェンド達の消息不明を発表しました。原因は分かっておらず、専門家による見解ではフェーズランナーの誤作動によるものだと証言しておりますが、周りの惑星での目撃は無く真相は謎のままであり......』




ザザッ...


…おかげでメディアは大騒ぎだ、一体何が起きているのか未だによく分からん...唯一の手掛かりは中継用ドローンに映ったフェーズランナーの光と共に消えた数人の影のみ...


「どうしたものか...」


「...しかし少し不可解な点がありまして...」


「何だ? 問題は無いんじゃ無かったのか?」


「いえ...転送先の表示がエラーを起こしているのか...まるで...」



───存在しない場所になっているんです...








場所:???


「...くっ、今のは一体...?」


…虚空に入ったのに、まるで引き寄せられる様に光に包まれて...何処に飛んだのかしら?


眩い光のせいで真っ暗だった視界が正常に戻る...


「......これは、何かしら...? 悪い幻覚?」


…皆は無事かしら...

面倒事になって無ければ良いけど...




───彼女の目には、虹色に輝く結晶が吹き出している火山が目に入っていた...

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る