第2話 『降下』


オリンパス上空付近:ドロップシップ内にて...


「結局ローバは戻らなかった、それどころか別の3人も行方が分からないなんて...」


「あぁ、えっと...」


ミラージュは彼女に掛ける言葉が見つからず焦っていた、どうしたら彼女を慰められるのだろうか...


「そんなに落ち込まないでアニータ、これは貴女1人の問題じゃないわ...このゲームが終わったら、皆で探すのよ」


「...そうね、変な気を使わせたわレネイ」


「良いのよ」


彼女の名はレネイ・ブラジー、ヴォイドウォーカーと呼ばれるこの世界のレネイと入れ替わりで来た別世界の人物レネイ、自分が何者かを探る為ゲームに参加している。


「あぁっと...フォローありがとうな‼︎」


「今度からは、あまり出しゃばらない方が良いんじゃないかしら?(笑)」


「おいおい、それはフォローしてるんだよな...?なぁそうだろ?」


ミラージュの疑問を遮る様にアナウンスが流れる...


『降下地点に接近中...レジェンドは指定された部隊に分かれ、待機せよ』


アナウンスの声で、レジェンド達は一斉に動き出す...


「...同じ部隊とはな、気が合うなぁ?」


「ふん...試合中に何か手掛かりが見つかるといいけど...」


ミラージュとバンガロールの2人は同じチームの様だ...


「ん? もう1人は一体...」


その時、ある人物の声が聞こえた...


「はっ‼︎ 同じ部隊とはねウィット?」


「なっ...⁉︎ ギアヘッド⁉︎」

「あら、ランパート」


ミラージュが驚いている人物...彼女の名はラムヤ・パリーク、ガントレット界隈で上位に上り詰めた腕前を持つ武器改造職人、クソを金に変えるが彼女のモットー。


「ウィット...今回はヘマするんじゃないよ?」


「おいおい、いつも助けてるのは俺だぜ?」


「2人とも口喧嘩はほどほどにして、ラムヤ?ローバ達の手掛かりを探すのに協力してくれるかしら?」


「もちろん、最初からそのつもりさ?もしかしたらカイリがジェットパックを壊してるかも知れないし...」


「そう...ともかく、感謝するわラムヤ...

レイス‼︎ そっちも頼んだわよ」


『まもなく降下地点です、降下準備を...』


3...

「見つけたら...死神によろしくと伝えて?」


2...

「主神のご加護があらんことを」


1...

「おいアミーゴ、試合が終わったら一波乱あるかもな⁉︎」

「シルバ、五月蝿いわよ」

0...

『...降下せよ』



その瞬間、ゲームが開始された───

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