第23話「お泊りデート仕事編2」


【君塚森香】


「な、なんなの〜〜空のやつぅ!!」


 私は空が出ていった後の部屋で一人、ジタバタと動きながら叫んでいた。


「っ……もう、なんなんだよぉ」


 まったく、まったくだ。


 あの鈍感あんぽんたんなすびめ。からかってやろうっていじったらいじり返されるし、なんか私が下に立たされた気分だ。


 あの何気ない顔。思い出すだけで腹が立つ。


 まあ、そこがいいところなんだけど!!



「って、私。何やってるんだか……」


 一通り騒いでから我に帰ると虚しくなった。乙女なのか、私。いくら好きだからといって度がすぎたのかもしれない。


 その辺の良し悪しも見極めてきたつもりなのだが、さっきのはその天罰か。


 あそこで躊躇して恥ずかしがらんければ……今頃、空の……おちんち……んが……ってあぁ!! だめだぁ、考えるなぁ〜〜頭がぐるぐるするぅ……棒で頭の中がいっぱいになっていくぅ、うぅ!!


「……っ」


 あぁ、だめだ。考えるとキリがない。もうこの話について考えるのはやめておこう。


 まずは、だ。


 今日の文化祭の仕事をすると名目のお泊まりデート。どうこやって攻略していく考えなくては……。


「よしっ、頑張るぞっ!」


「……」


 そうして、私は意気込みを上げると自ら頭の世界に入り込んだ。


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清楚で巨乳な学級委員長が、実はラフであざとい幼馴染だったらどう思う?~~10万文字後に絶対に付き合いだすカップル~~ 藍坂いつき @fanao44131406

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