ショートストーリー小説 アズールレーン 大艦隊の日常

@toips

第1話 大艦隊の新たな仲間

ここはアズールレーン陣営【対セイレーン遊撃艦隊】という大艦隊。

ここには俺と艦隊司令がいる…まぁ対セイレーンといってもそこまで強い大艦隊ではないのだけど

『おーい、といにきこれやっといてくれね?』

そう俺の事を呼ぶのは佐野秋夜だ。この大艦隊の艦隊司令なのだが…半分以上俺に任せるほんとにヤバイ人…

「いや、まぁいいけどさ…自分ではやらないのか?」

『え?副指令がサボると困るから』

そう秋夜が言った時少しだけイラッとした…艦隊司令のあいつが一番サボってるなんて言えない

まぁ、そういう俺はどうなんだって話になるけど…

「ったく、分かったよ。」

呆れてそう答える。そういう俺はといぷすと呼ばれていてこの大艦隊の副指令を勤めている。まぁいつの間にかなってたが正解だが

『そういや新しく人が来るのか?そんな話前にしてたろ』

「あー…確かにしてたわ。そろそろ来ると思うけど」

そんな話をしていたらピンポーンと呼び鈴が鳴った。

大体呼び鈴が鳴ると俺が対応することになっている、ほんと自分でも対応してくれよとか思うこともあるが置いておこう。

「はーい。今行きます」

そういってドアを開けるとそこにはある女の子を抱えた青年がいた。

[あ、どうも新しくこの大艦隊に配属されることになりました。Departedといいます。分かりにくければDと呼んでもらって大丈夫です。]

「(唐突になに自己紹介してるんだこの人…君とはここに来る前日の夜に会ってるだろうがよ…)」

内心そんなことを思っていたがすぐに落ち着きを取り戻すことにした。…後々なにかに響きそうだったからだ

「あーうん、よろしくねDさん。というかここまで来るのに時間かかったよな?」

[確かに時間はかかった…けどそこまで遠くはなかったよ]

まぁ確かに。佐世保の中とはいえ海沿いだからね…見つけやすくはある。それにレッドアクシズとの合同拠点になってるまであるしな…原因は艦隊司令がやったことなんだけど

『あれ?Dさん。もしかしてケッコンしてる?』

唐突に秋夜がそう質問する。

元々名前は伝えていたが第一声がそれってなんなんだよ…

そう思った矢先、Dさんが口を開いた

[してますよ。出会って一週間で]

一週間は早すぎる…それは一目惚れレベルだぞ…

『そっかぁ、そしてケッコン艦はラフィーじゃん。いいぞぉ、それに比べてうちの副指令はケッコンしてないからな』

[へぇ、そうなんだ]

マジでめんどくさい。ケッコンの話とか一番したくないやつだ、実際に秋夜の言ってることは本当の事

俺はケッコンしていない、理由が無いわけではないが…正直決めきれていない…。それほどまでにケッコンに対する意識が違うのかもしれない…

「仕方ないだろ…まだそういう気になってないだけなんだから…まずすぐケッコン出来るってもう一目惚れレベルなんだよなぁ」

『副指令はヘタレだからな』

「否定できねぇ」

ほんとにめんどくさい。マジでどうにかなりそう…

ケッコンの意味がなんなのか分かってるから決めきれないというのに…はぁ…早く大艦隊のやることを終わらせよう。

そう思って俺は大艦隊の仕事に取りかかった。


数時間後………


[やっと終わりましたね]

「Dさんはきつくなかった?仕事の量は大方減らしてはいたんだけど」

[大丈夫ですよ。といぷすさんが結構減らしてたので苦労はしませんでしたし、ただ疲れはしましたが]

そりゃそうだよ、ただでさえ秋夜がやるはずだった書類まであったんだからな…あれで疲れない方がおかしい。

良くも悪くも大艦隊、書類の量は普段より多いに決まってる

「これからどうするの?もうやることはないけど」

[別に後は自室の確認とかですかね?むしろ泊まり込みというパターンもあり得ますけど]

「泊まり込みはほんとにやめなさい。俺の二の舞になるから」

[それってどう言うことですか?]

「……えーっと…何て言えばいいのか」

正直かなり悩む、これを言っていいのかを…まぁ言っても問題はないんだけど…面倒なのよね。今回は少し言い回しを変えますか

「ちょっと母港で色々とあってな…訳あってここに泊まり込んでんの」

[その様子だと指輪関連と見た]

うおっ、鋭いなぁ…そこで指輪って出てくるところすごいって思う…まぁちょっと違うが

「んー、指輪関連って訳でもないけど…とりあえず今母港に戻ったらまた逃げ回るはめになるから…」

[逃げ回るって…ほんとに何やらかしたんですか]

「俺は悪くないんだけどなぁ」

ま、どのみち暫くは戻る気は無いんだけどねw

「まぁ母港から通うって言う手もあるし、ぶっちゃけるとここにある部屋自由に使われてることの方が多いから」

[KAN-SEN達がですか?]

「まぁそんなとこです」

[じゃあ自分は母港に戻りますね]

「おう、おつかれさん」

そういってDさんは部屋を後にした、部屋には俺一人になった、秋夜は早めに母港に戻ったらしい。まぁあいつの事だから分かってたけど。

俺は少しため息をつくと自室に向かうため部屋を後にした。

「……ケッコンかぁ」

そう一言、呟きをこぼして

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