第二幕 ギルドにて

歩夢「ここがギルドか…」


歩夢はギルドに到着するとそのまままっすぐ受付へと向かい


歩夢「すみません、どうやら記憶喪失なようでして、目が覚めたらこの町の近くの草原だったのですが、この世界のことについていろいろ教えていただけませんか?」


受付嬢「初めまして、ですよね?私はここの受付嬢の一人、サリアと申します。」


歩夢「僕は歩夢といいます。」


サリア「漢字名ですか、東方の出身の方なのですね、遠路はるばるありがとうございます。ですが、記憶喪失ということなので軽くこの世界のことについて説明しますね?」


サリアによると、この世界は紛れもなく異世界で科学の代わりに魔法が発達し

俺のような漢字の名前を持つ人はこの町アレフからかなり離れたところ、というか海の反対側になるらしい

いや、そもそも俺はこの世界の住人ですらないのだが…


サリア「もしよろしければ、冒険者登録していかれますか?」


歩夢「ぜひ、よろしくお願いします!」


サリア「そうしましたらこの水晶に手を…」


歩夢「わかりました」


数値化:物理200 魔力5000 俊敏700 HP5000 MP7000


サリア「…?

壊れてる?ちょっと別のやつ持ってきますね」


二個目の水晶でも結果は変わらず


サリア「あなた、もしかして賢者様ではありませんか?」


歩夢「だから、記憶なくしてるんですって(転移得点とかってやつかな)」


サリア「そうしましたら、職業をお選びいただきたいのですがこの数値であれば基本職に加え、上位職のさらに上最上級職の賢者もお選びいただけますが、賢者になさいますか?」


歩夢「そしたら、賢者でお願いします。あ、でもランクは一番下からで

なんせ、戦いかたもあまり覚えていないので…(苦笑)」


サリア「そうしましたら、賢者Fランクのスタートとなります

はい、これで登録は完了です」


サリア「このギルドカードは身分証明書にもあるので絶対に無くさないでくださいね。再発行すとなると金貨5枚は必要なので」


歩夢「うっ、気をつけます」


サリア、「依頼はそちらのクエストボードにあるものをお受けください、当ギルドは受注ランクの制限等はありませんが、

Sランク以上のクエストはSランクにならないと受けれないものとなっています

なので、歩夢さんの場合は、現在、FEDCBAのランクの依頼が受注可能という形ですね」


サリア「何かほかに質問はありますか?」


歩夢「ランクアップはどうすれば?」


サリア「クエスト達成数や貢献度ですね低ランクの依頼をいくつもこなしたり、高ランクのクエストを一つクリアしたり様々ですが、FからE、E

EからD、DからCまでは特に試験等なく上がれますが、Bランク以上に上がるためにはランクアップ試験に合格していただく必要があります。試験の内容は随時変わるので今この場ではお答えできませんが」



歩夢「わかりました、ありがとうございます。」


サリア「おそらく、歩夢様のステータスでしたらBランクくらいまでは安全に達成できるかと」


歩夢「なるほど、参考にしてみますね、ちょっと掲示板見てきます」



~作者からのコメントと次回予告~


次回、歩夢 クエスト受注

今回はちょっと長めですね~

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