優等生なJKと理科教師のヒミツ

少女S

プロローグ

先生が、私を眼中に入れたのは、高二の一学期が始まってすぐでした。


私はそのときはまだ先生を意識するような人ではありませんでした。むしろ先生とあまり関わりたくはありませんでした。なぜなら、先生にはたくさんの女の子が寄ってくるから。


私の17歳の誕生日の日、ちょうど校外学習という名の遠足でディズニーリゾートに行った時。


誕生日だからということで、キャストさんにバースデーシールをもらい、服の左胸のあたりに貼ってその日は過ごしていました。


私たちは女子4人グループで楽しみました。その日は友達の新たな一面が知れたり、話がずっと途切れなかったりでとても楽しかった思い出です。


解散のチェックポイント場所に先生方がいるので、帰りに行ってみると、先生がいて、真っ先に私の胸元のバースデーシールに気づいて、「誕生日おめでとう」って言ってくれました。


この時の私は単に嬉しいだけでした。誕生日の日にこんなにたくさんの人におめでとうって言って貰えて私はなんて幸せなんだろう、と。



今思うと、もし、この日に私みたいに先生に祝われていた子がいると少し嫉妬してしまいます。


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