あとがき
皆さん、はじめましてもしくはお久しぶりです、IngaSakimoriです。
さて、前作『新型コロナウィルスがパンデミックしたら欧米と中国の戦争が始まった件』から何となくの続編となりました『人工知能戦争2035~DLW:Reboot』、いかがだったでしょうか。
実を言いますと、この作品はもともと書きかけの未完作品でした。
カクヨムではなく、なろうの方で連載していたもので、『人工知能戦争2035~Deep Learning War~』というタイトルです。
投稿を始めたのは2016年の9月。5年以上前ですね。
当時は人工知能技術が一気に普及し始めた頃で、「ディープラーニング」という技術がクローズアップされていた頃でした。
私は様々な記事や解説を読んで『これで戦争の形が変わるのではないか?』と感じたものでした。
本作『人工知能戦争2035~DLW:Reboot』にも登場するドローン・スマート・ボムはこの時すでに作品世界で猛威をふるっていました。
この旧『人工知能戦争』は2017年夏の時点でいったん投稿が止まっているのですが、それは完結のちょっと手前でいろいろと詰まってしまったからなんですね。
時は流れて、人工知能やドローン兵器というものがすっかり有名になりました。
新型コロナウィルスの流行があり、2020年のナゴルノ・カラバフ紛争ではドローン兵器が遂に現実でも大活躍したと伝えられました(実際はそれより前にISILとの戦いや、ウクライナで使用されていたわけですが)
前作『新型コロナウィルスがパンデミックしたら欧米と中国の戦争が始まった件』を書き終えたあと、私は思いました。「この作品世界、そのまま『人工知能戦争』に続けてしまおう」、と。
このような経緯がありまして、本作は何となく『新型コロナウィルスがパンデミックしたら欧米と中国の戦争が始まった件』の作品世界を継承しているわけですね。
いやあ、しかしそれにしても激動の時代ですね!
前作『新型コロナウィルスがパンデミックしたら欧米と中国の戦争が始まった件』を投稿し終えたのは2020年7月です。
私はその時点で「もはや日本は大規模なコロナの感染拡大はないだろう」と思っていました。ところがアルファ株やデルタ株のような変異株があれほど凄まじいものだとは!
そして、何よりこんなにあっという間に新型コロナウィルスワクチンが実用化され、しかも現実に威力を発揮するものだとは! まったくもって予想外でした。
未来予測というものは、ほんの数日後であっても難しいものです。そもそも当てようと思うこと自体が傲慢極まりないことです。
ですが、こうした近未来を舞台にした物語を書いている以上、『書いている時点』ではやはり何らかの自信を持っているわけで、そんな未来予測が次々と現実に打ち砕かれていくのは最高に面白かったですね!
とはいえまあ、当たり外れはともかくとして、近未来を舞台にするということは、執筆時点で作者がもっている未来予測の切り出し、いわばスナップショットになるわけですよね。
恐らく現実の2035年もこの小説とはまるで違った物になるでしょうが(当たってもらっても困りますが)、それはそれ、これはこれ。
2021年の時点で私はこうしたスナップショットを物語の形で残すことができて、大変満足しております。
満足について言うならば、執筆スタイルについてもそうですね。
前作『新型コロナウィルスがパンデミックしたら欧米と中国の戦争が始まった件』もそうでしたが、本作もほとんどの執筆時間はリモートワーク中の休憩時間で賄っています。(つまり、毎平日の1時間程度)
もちろんそれ以外にも何となく物語の展開を構想したり、調べ物をする時間というのはあるわけですが、たとえば休日丸一日を執筆にあてました、とか仕事上がりに深夜まで頑張って書きました、というようなことは一度もありませんでした。
どうです? これほど効率的な執筆スタイルはなかなかないと思いませんか? アマチュアならではと言えるでしょうね。
新型コロナウィルスの流行による世界の激変は、時として多くの痛みを伴いました。
実際に家族を失った人や、外で集まってなんぼの趣味に命をかけてる人達にとっては本当に辛すぎる時代だったと思います。
しかしながら、あれほど叫ばれていた働き方改革についても、改革どころか革命の二乗三乗というようなスピードで激変したわけで、前作も本作もいわばプラス方面に働いたコロナの副産物なんですね。
もちろん、中には職を、家業を失ったり、あるいは詐欺めいた商売で一儲けしている人もいるのでしょうが、きっとこのような『プラスの副産物』は社会の各所に出てくると思われます。
願わくば、それが世界を、この国を、そして皆さん1人1人を、さらには私個人を楽しませてくれるものだといいですね。
さてさて。私はプロでもないし、「オンライン小説作家です」と名乗るほどの実績もない、ゆるふわ平凡健全クソザコに過ぎないのですが、面白いことに生きてる限り何らかの物語を書き続ける宿命を背負っております。
次回作の構想はとっくに決まっておりまして……というか、コロナがなければそっちこそ世の中に出ていたであろう作品なのですが、いわゆる異世界転生ものになります。
私はとにかく技量がないので、連載投稿しながら物語をつむいでいく、というスタイルが苦手です。もし投稿を始めるとしたら、本作・前作のようにすべて書き上がってからになるでしょうね。
まあ、そこそこの分量になるはずなので、1年後か2年後か……あるいは、もっと先かもしれませんか。
そのうちお目にかかるかもしれませんので、その時はどうぞ読んでやってくださいませ。
ではでは。どうか皆さんのアフターコロナが楽しく愉快なものでありますように。
2021年10月26日 リモートワークの休憩時間にて
IngaSakimori
人工知能戦争2035~DLW:Reboot IngaSakimori @k-z-n
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