あとがき


 どうも、沖田ねてるです。ここまで「三十路の彼と幼い彼女 ~彼らは異世界行商人~」を読んでいただきまして、ありがとうございました。

 何とか、ここまで物語を紡ぐことができました。せっかくですので、少し裏話でも。


 この物語の草案を作ったのは、今から約6年前。元々は、高校生の時に携帯小説が流行っていた時期に、友達に誘われて書くことを始めた私。そして大学生、社会人になってほとんど書かなくなりましたが、それでも何か思いついた時にはメモを残しているという、そんな生活を送っておりました。その時に思いついてメモを残していたのが、この物語です。

 そうしてしばらく経ったある日。カクヨムからカクヨムコンの開催メールが届き、「大賞には300万円ッ!? いっちょやってみっかッ!」と投稿を始めたのが、昨年の12月頭になります。


 カクヨムコンには「ダレカノツゴウ ~勝手に異世界召喚で魔王にされたけど私は士官学校で青春したい~(https://kakuyomu.jp/works/1177354055086829151)」という作品を出していたのですが、その中で短編部門があることを知りました。よし、こっちにも応募しよう、と思ったのは良いのですが、一から短編を書くのはちと面倒……そうだッ! 昔メモったやつの中から使えそうなのを引っ張ってこようッ! 白羽の矢が立ったのが、この「三十路の彼と幼い彼女 ~彼らは異世界行商人~」の前身となる短編、「くたびれた異世界行商人の三十路と幼い彼女(https://kakuyomu.jp/works/1177354055541049459)」です。

 しかし、当時思いつくままに書いていた原稿を見直したら、なんと第一話④(ランバージャックさんがミヨちゃんをどうしようか、と思うところ)までしか話が進まないのに、六万八千字も書いていました。短編の規定は一万字以内でしたし、いや流石に展開が遅すぎるとなって削りに削ったのを覚えています。

 そうして迎えたコンテスト。「ダレカノツゴウ」の方は読者選考も通過できなかったのですが、短編の方はなんと読者選考を通過。しかも、思った以上に続編を望む声があり、「よっしゃ長編書いたるでーッ!」とテンションを上げたのを覚えています(なお結果は佳作にも引っ掛かりませんでした。現実は厳しい)。


 そして、長編化に当たってぶち当たったのが、設定による物語の広げ方の広さ。世界と時代を行き来できる異世界行商人となれば、本当にいくらでも話を作れそうでした。

 物の売り買いについてをメインにした交易系にも、珍しいアイテムを探し出す探索系にも、俺より強い奴に会いに行く的な戦闘系にも、それこそ各世界でのんびり過ごすスローライフ的な日常系にも……本当にどうとでも話を作れそうだったので、ストーリー構成にはかなり悩みました。ホントどーすんべ、と悩んだ末に落ち着いたのが、今の形。ランバージャックさんとミヨちゃんに焦点を当てた、こういう物語に落ち着きました。


 なので、本当に書くのが大変でした。ストーリー作るだけでめっちゃ悩みましたし、加えて当時連載していた「ダレカノツゴウ」や現在は更新を止めている「異世界に転生してステータスを開いたらキェェェェェェアァァァァァァシャァベッタァァァァァァァ!!! 俺とステータスちゃんと行く土下座珍道中(通称:ステータスちゃん。https://kakuyomu.jp/works/16816452219328326952)」を書きつつ、合間を縫って書く、ということをしていたので、だいたい半年くらいかかって書き上げることになりました。


 そんな風に色々ありましたが、無事に第一章を終えたこちらの作品。楽しんでいただけたでしょうか。第一章、とはしておりますが、一応ここで完結とさせていただきます。

 というのも、私自身が色んなレーベルの公募関係にチャレンジしてみたい、という欲求が出てきまして。一つの物語を長く連載するというよりは、このくらいの文量の作品をたくさん書いて、色んな新人賞にぶん投げてみたい、と思っているからです。最近はネットに投稿していても応募できるレーベルも多く、投稿してPV数や感想等を見て改稿し、改めて公募に出せる、ということができて本当に助かっております。


 とはいえ。続編を望む声が多かったり、何かの間違いでランキング入りしてしまったり。はたまた私の気が向いたらあっさり連載を再開する気ですので、第一章とさせていただきました。この辺は、売れたら続編を出す気満々で次への伏線を残しておく、ハリウッド映画のやり方を参考にさせていただいております。実際、ランバージャックさんの過去など、まだ出していない設定や背景がありますので(笑)。

 まあ、この辺りはあまり期待せずにいていただけると幸いです。


 そして、私が明日の17時から連載する作品はこちら。


「私と付き合うのは駄目ですけど、あなたに彼女ができるのはもっと駄目ですッ!」

 https://kakuyomu.jp/works/16816700426689471328


 今度はラブコメに手を出してみました。節操なくて、すみませんです。本当は一つのジャンルに傾倒した方が良いのかもしれませんが、やりたくなったんだから仕方ない。

 なおこちらの作品、この物語と違ってだいぶはっちゃけてますので、温度差にビックリするかもしれません。下ネタとかも平気で出てきます。主人公が変態男子高校生だし、そもそもがラブでコメディだしね、仕方ないね。よろしければ、是非是非。


 以上、沖田ねてるでした。今後ともよろしくお願いいたします。

 それでは_(:3 」∠)_

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三十路の彼と幼い彼女 ~彼らは異世界行商人~ 沖田ねてる @okita_neteru

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