第69話…しゅっぱつだ~

あれからロペちゃんとワンワン亭でお茶を飲みつつこれまでのことを話した。


「ふ~ん、色んな事があったんだね」


「うん、もう何も無い事を願うよ」


「いいなぁわたしも一緒に旅をしてみたい…」


「え?一緒に来るんじゃないの?もう契約はわたしとの契約しかないよ」


「うん、行きたいんだけど、今は無理かな。わたしがいなくなったら奴隷の健康管理をする人がいなくなっちゃう。それだけはできないんだよ」


…そうかさすがロペちゃん見た目は幼女でも考え方は1番しっかりしてる。わたしも自分のことばっかり考えてた…


「でも1段落したら、一緒に付いていくよ。約束!」


「うん、わかった。約束ね」



◇◇◇◇◇◇



プリフォレ公国での用事は済んだ、後は自由に行動だ。

と言う訳には行かないらしい…


周辺諸国の王族、首脳が集まっているのに知らんぷりはできない…よね。


街での注目度も凄かった。今まで普通に喋っていたおばちゃんやおっさんが平伏してくるのだ。なんかムズムズする…


一通り顔見せやら祝賀会が終わりようやく一息ついた…

北斗と亜子がサインの首長と交渉をして帰ってきた。


「ルビィさん、やりました。あたし達、豊穣の聖女さまの護衛を任されたっす」

「これでまた一緒に旅ができそうやね」


…これはラッキーだった。2人がいればほとんどのことは解決する。単に戦力だけ見れば国を相手にしても勝てるレベルだからね…


話し合いで決まった今後の予定としては、周辺諸国をぐるりと回り、北のフロア国へ向かう。ミリーの生まれ故郷だ。


出発まで数日時間がある。ゆっくり休もうと思っていたら、オネが啓示を受けたと報告してきた。


オネの話によれば北方で2年以内に大型の地震がおこる。その規模は大きく、国が丸ごと壊滅するような超大型の災害らしい。


オネ1人で対処するのは大変だろう。わたしも手伝うつもりだ。でも、丁度向かう先で災害があるなんて、都合良すぎない?と思っていたらシキちゃんに指摘された…


「オネの自由行動と感情の修正の時、やけにすんなり許可がおりたと思いませんか」


「あ、そう言われればそうね…」


「わたし達の時代の知識とシミュレーション技術者としての能力にドンノッサ族の力まで使える先輩は、ドンノッサ族100人分の力があると言っても過言ではないです」


「あ、、」


「そうですよ。つまり女神としては、あの提案は正に渡りに船だったんです。

 オネに啓示を与えれば先輩も同行する事になる。加えて世界を豊かにするために諸国を巡る先輩は扱いやすい優秀な駒ですね」


…いや、言い方。もう少し優しく言ってぇ…


「なるほど…だと、これから行く先々何かしらトラブル的なのが発生する訳ね…」


「そうなりますね…」


「ふぅ、ま、仕方ないかな。それほど嫌でもないし。それにみんなと一緒なら楽しいから」


「えぇ、わたしも一生ついて行くつもりですし…」


◇◇◇◇◇◇


旅のメンバーはクロエ・シルビー・レイラ・マリアさま・アヴァさん・ロボ・北斗・亜子・シキちゃん・アルカ・ミリー・ピアニィ・セシア・オネ、それとおまけのサキュバス、ラピス。

ラピスはもうみんなと普通に喋ってるくらい仲がいい。特にセシアとオネが大好きみたい…


まぁ厨2病でコミュ症って人が嫌いなわけではないからねぇ…



じゃあ早速しゅっぱつだ~!




◇◇◇◇◇◇◇◇第一部完◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




ここまで読んで頂いてありがとうございます

これで第一部完了です


誠に勝手ながらここで休憩します。1~2ヶ月ほど休みを頂きます。

と言うのも初期段階でここまでしかプロットを作成してなく、50話辺りから書きためていた物ではなく随時更新していく形になって、そうすると色々弊害が目立つようになってきました。

まぁ、能力不足なんですけど…


第二部のプロット作成も含め、少し時間を置く予定です。


なるべく早く仕上げる予定なので了承ください。

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