大枠ではざまぁ系、成り上がり系のファンタジーに分類されますが、文章力やシナリオの構成などが本格的かつ重厚で、流行りのざまぁ系とは違う読み応えがあります。
また前半部分の、いわゆる低迷期をかなり長めにとってあり、主人公が覚醒してからのカタルシスが大きいのも新鮮でした。
キャラクターも魅力的です。
主人公も仲間のキャラクターも魅力的でかっこいい。女性キャラ達も敵味方問わず色んな意味で魅力的で、とても惹きつけられます。
王国側の元許嫁や妹には、前半の流れのままに不快感を感じる方もいそうですが、基本的には何かしら主人公に思い入れを持っている描写もなされるので、最新話時点ではそこまでウザく感じません。
ここは人それぞれかも。
反面、王国側のモブや悪役達はホントにクソな奴ばかりで読んでて本気でイライラさせられる(褒め言葉)し、ざまぁされた後はものすごくスカッとします笑
本格的かつ重厚なファンタジーでざまぁ系を読みたい方にはとてもハマると思います。
ただ、前半部分の低迷期で主人公が本当に虐げられるので、少し辛抱が必要です。それさえ乗り越えれば、後は割とすんなり読めるはず。
注意点として、一部胸糞悪い暴力描写や性暴力描写があります。また、敵味方問わず死ぬ描写も多いので、苦手な方はお気を付け下さい。
面白いと思った方は書籍も買って損は無いと思います。書き下ろしもあるし、キャラに立ち絵ができて、視覚的な楽しみも増えました。
今後の展開にも期待大です。
web小説で久々にここまでの重厚なファンタジー作品を見れて、そしてとても面白くて感動です。
ジャンルはハイファンタジーの追放系なのですが他のなろう追放系のようなこれといった何の努力もせずいきなり特別な力で無双するような展開ではないです。
作品の文章もとても綺麗で読みやすく何より出てくるキャラクターがいいです。
特に主人公は迫害を受けながらも努力をかかさずそして人間臭くもありとても良い、何より覚悟がありとてもかっこいいです。
主人公が自分自身に改めてどの道を行くかそして覚悟を決めたシーンはとても痺れました。
戦闘シーンや人間ドラマでもどうなるか分からない展開、何より続きが気になる終わり方なので引き込まれます。
書籍化期待です