〜それが僕達の日常〜

紫暗

プロローグ

「この4年間、色々あった/ね〜/な」

「歌って、踊ったり」と若葉君。

「ゲーム大会をやったり」と美鈴ちゃん。

「鬼ごっこをやったり」と冷泉君。

「家族ごっこをやったり」と桜ちゃん。

「皆で協力し合ったり」と月岡君。

「駄菓子の評論会をやったり」と菫ちゃん。

「演劇やタイムスリップを体験したり」と宮崎君。

「お寺の先生のお話を聴いたり」と葵ちゃん。

「異世界で超能力を使って戦ったり」と向坂君。

「クラスの人達と一緒にソーラン節を踊ったり」と子羽ちゃん。

「自分らで歌詞を書いたり」と鈴江君。

「海へ行ったり」と光希ちゃん。

「動画を撮ったり」と栗原君。

「雪でかまくらを作っておしるこ食べたり」と彩ちゃん。

「夜中にこっそり抜け出して星を見たり」と星神君。

「お互いに思いを込めて手紙を書いたり」と夏芽ちゃん。

「今思えばさ、色々やってんね私達」

若葉君が美鈴ちゃんの言った事に同意した。

「そうだな。他にもお誕生日サプライズとかもしたよな」

「したね〜。あれは楽しかったし、嬉しかった」

彩ちゃんが忘れてはいけない!という風に言った。

「美鈴ちゃん、1番忘れちゃ駄目なものありますわよ!」

美鈴ちゃんが彩ちゃんを宥める様に言った。

「大丈夫、ちゃんと覚えてるって!何たってこの16人で初めてやった事やで」

冷泉君が思い出した様に宮崎君、向坂君、月岡君の3人に聞いた。

「3人共、新幹線の時間は大丈夫なの?」

「大丈夫です!」と宮崎君。

「大丈夫だ!」と向坂君。

「おう、大丈夫だ」と月岡君。

「お、じゃあさ、皆で4年間の思い出語り合わないか?」

すると、美鈴ちゃんがからかう様に「お、若葉君から提案するとは。明日は槍が降るかもしれないね」と言った。

「別にいいだろ、てかそんな事言うな」

葵ちゃんが急かす様に言った。

「で、何から話すの?」

子羽ちゃんが「はいはい!」と手を挙げた。

「1番最初から聞きたい!」

それに同意する様に宮崎君、彩ちゃんが手を挙げた。

「あっそれ、ボクも気になります」

「わたくしも、このチームがどうやって出来たのか知りたいですわ!」

美鈴ちゃんは少しの間記憶を遡らせた。

同じタイミングで若葉君も記憶を遡らせていた。

「思い出した。若葉君、準備OK?」

「ん、OKだ」

美鈴ちゃんは不敵な笑みを浮かべながら言った。


「じゃあ、話そうか。Gather 誕生秘話を」

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〜それが僕達の日常〜 紫暗 @tunagu

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