Epilogue
そしてまた、春が来た。
鳥のさえずりが響き、新たな緑が芽吹いて、地上には陽の光が降り注いだ。
キラキラ光る朝が誰の前にもやって来たのに…彼女に笑顔はなかった。
表面的には変わらない。
家族や仲間と談笑したりして日々を過ごしているし、新たな趣味を探そうと精力的に暮らしている。
でも、心が笑っていないことは彼女自身が一番、わかっていた。
「このままでいいのですか?」
天使は神様に問いかけます。
「かわいそうだよ。こんなはずじゃなかったのに!」
もう一人の天使も言います。
すると、神様は黙って立ち上がりました。
『神様!』
「見ていたのなら分かるだろう。やるべき事はここにはない。」
「どういう…ことですか?」
「ついてきなさい。狂いを取り除く事、それこそが私達の仕事だ。」
神様も天使も、一瞬のうちに消えた。
地に雷鳴が轟く。
神が動くとき、人の知らぬ間に再び運命が動き始めた。
あなたはだあれ?~First season~ 織本紗綾 @yumesaya89
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます