少ない思い出描写に対して、大切な人への気持ちがよく伝わってくる小説。

訓練の描写も、家族や友人とのふれ合いも、
ほとんど描かれていない中で、
主人公が、その人たちにどんな気持ちを持っていたのか、伝わってくる。

個人的に今一番好きなのは、グリレットさんが亡くなる場面です。
言葉が少なくても、主人公の気持ちを考えながら読める場面がすごく好きでした。
是非、色んな方に読んでみてほしいなと思いました。