あとがき
アルビオン王国士官物語第八部「聖王旗に忠誠を」はいかがだったでしょうか。
今回は戦闘シーンも少なく、謀略と政治が多いため、主人公の活躍の場がほとんどありませんでした。
この第八部ですが、第九部以降に繋ぐための布石が多く、このような形になってしまいました。私としてももう少し主人公に活躍してほしかったのですが、准将ではなかなか難しく、理解ある上司たちに寄生しないと出番すらなかった感じでした。
物語中でも語っていますが、アルビオン王国は戦争で勝ちすぎました。成功体験が必ずしも次の成功に繋がらないというのは現代でもよくある話です。
特に苦労せずにその果実を得た人は、成功することが当たり前と考え、無謀な計画を押し付けがちです。これには個人的な強い思いが入っていますので、一般論ではないかもしれませんが(笑)。
今後、王国の政治がどうなるのか、ゾンファの体制が旧来のものに完全に戻るのか、そして、クリフォードやハースが懸念している帝国に何が起こっているのか……
第九部ではこれらの話が主となります。
今回一番苦労したのは距離の関係です。
作中にもありますが、皇帝がいるスヴァローグ星系やゾンファ星系から、キャメロットに情報が届くには三ヶ月も掛かりますから、ものすごく先が見える天才でも、完璧な謀略は難しいと思います。
ファンタジー作品であるグライフトゥルム戦記の方が長距離通信の魔導具がある分、謀略は楽です。超光速通信システムがこれほどほしいと思ったことはありませんでした(笑)
第九部では、クリフォードは少将に昇進し、戦艦戦隊を率いる予定です。少将に昇進することはほぼ確定ですが、まだ悩んでおり、変更になる可能性もあります。
第八部より戦闘シーンは増やす予定ですので、今回よりいつものクリフエッジシリーズっぽくなると思います。これも確定ではありませんが。
第九部は、来年中には投稿したいと考えています。これもあくまで予定ですけど。
では、第九部でお会いしましょう!
愛山雄町
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アルビオン王国宙軍士官物語~クリフエッジと呼ばれた男~(クリフエッジシリーズ合本版) 愛山雄町 @aiyama
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