『花金作品』 お題: 『罪』
皆木 亮
『罪』
「何やってんだい! この! スカポンタン!」
仮面を
「そうは言いますけどね、リーダー!
ボクちゃんは、少ない予算と、限られた時間で、
精一杯、良い機体を作ってるんですよ⁉
あんなチートな強さの正義のヒーローさんたちのロボなんかと、
これだけ戦えるだけで、凄いって
と、長い赤鼻を
「そんなんどうでもええから、
ワイら、また、やられるだけでんがなまんがな!」
と、3人が乗る、このロボの中では、やる事が無いが、
肉弾戦の時は、とても頼りになる、
いかつい
が、正義のヒーローさんのロボが、
鋭い一撃で、3人の乗るロボに、強烈な一撃を加え!
「観念しろ! 悪役トリオたち!
この正義マンが
と、必殺技の構えを取る!
「お…お待ち下さい! 正義マン様たち!」
正義の味方、男女二人の正義のヒーロー、
正義マンたちが乗る、今にも必殺技を
正義ロボに向けて、悪役トリオのリーダーが叫ぶ!
「ぼ…ボクちゃんたち! 改心しました!
こんな…悪の道に
正義マン様たちの、熱い正義の心意気!
感じ取りました!」
と、赤鼻が言い!
「そうでんねん! まんでんねん!
もうワイら! 悪い事は、しまへん!
どうかお助け! へるぷみ~!」
と、筋肉担当が、正義ロボに向けて
「部下たちも、こう言ってます!
どうか! どうか! ご
と、涙ながらに悪役トリオのリーダーが叫ぶ!
「わかったわ! 無抵抗の相手は倒せない!」
と、女性の正義マン、正義マン2号が言い!
「ヒーローは! 罪を憎んで人を憎まず! だもんね!
よし…もう悪い事は辞めるんだぞ…!
その改心した
どうか…ずっと忘れるなよ…!」
と、男性の正義マン、正義マン1号が言う!
「ハハァーーーッ!
ありがとうございます!
「ボクちゃんたち!
立派に改心し続けます!」
「ありがたやでまんねん! まんねん!」
悪役トリオの、それらの言葉に、
トドメを刺さず、正義ロボが背を向けて帰って行く!
しばしの時間が流れてから。
「ぷぷぷ! いやぁ~!
正義マンの、おバカたち!」
と、赤鼻が、笑い出し!
「ハハ! ホント、
と、筋肉担当も、大笑い!
「コラ! スカポンタンたち!
あのバカたちは
そんなバカバカ言うんじゃないよ!
バカにバカって言ったら怒るだろう!」
と、悪役トリオのリーダーが部下たちを
「今、バカって言った?」
と、正義マン2号が言い、正義ロボが振り返る。
「あ~! やっぱりオマエたちがバカバカ言うから!
あのバカたちが怒り出したじゃないかい!
どうするんだい! スカポンタンたち!」
と、苦言を悪役トリオのリーダーが部下たちに
「全く! ホント、
ど…どうします…リーダー…?
あのバカロボと来たら、あの
足も速いから、直ぐにこっちに帰って来て、
また、ボクちゃんたち、やられちゃいますよ…⁉」
と、
「
と、正義マン1号も、静かに言葉を
静かに、正義ロボが、こちらに帰り出す…。
「あの
ワイら! もう、ヤバイでおますで…⁉」
と、筋肉担当も、
「スカポンタン! そんなホントの事ばっかり言ったら!
アイツら! ホントのバカなんだから! もっと怒るだろうが!」
と、
「仏の顔も三度までよ!」
と、正義マン2号が叫び!
「行くぞ! 必殺!
正義マン1号が叫んだかと思うと、
正義ロボの必殺の巨大な弓の一撃が、
悪役トリオの悪役メカのエンジン部分に、
強烈な一撃を放つ!
大爆発しながら、
爆発で
脱出ポッドを起動し、
『やぁ~られちゃった~! くやしいなぁ~!
今日~は! これで~! おしまいよ~!
さぁ~よぉ~なぁ~らぁ~!』
と、悪役トリオたちが、お決まりの逃げ台詞を言って、
『勝利のポーズ‼
正義だ! 正義だ! 正義マン‼』
と、こちらもお約束の勝利ポーズをする正義マンたち!
でも、このお決まりの、やり取りが、
視聴者には、
見た目だけは綺麗だけど、
やっぱり、悪役も、
このくらい、お約束を大事にした上で、
キャラが立って無いと!
『花金作品』 お題: 『罪』 皆木 亮 @minakiryou
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