第7話二人
「よし、乗れ!」
?…蚕は
「どう言うこと?」
「自転車だよ。じ・て・ん・しゃ、こっちのほうが早いだろ?」
「で…でも自転車て乗ったことないし、それに
危ないよ…」
「ばーか、夜中に一人であんなとこまで来たような奴が何言ってんだ!いいから乗れ!」
思考が追いつかなかったけど無意識に手が体が前に行く…
そんな風に僕は彼女の後ろに乗り感じたことのない
風や音、空気、体温、彼女の心音が響きながら彼女
後ろで僕は進む
それから数十分が経ち
「よし…ついたぞ!」
と振り向くと
ヘロヘロに弱っていた…
「おい?…だい…じょうぶ…か?」
「はは…自転車なんて初めて乗ったから緊張しちゃてつい…でも、凄く…新鮮でなんだか悪い気分じゃなかった…」 ニコと頬を上げ彼女に告げる
「まぁ、大丈夫ならいいんだけどよ…」
彼は少し疲れ気味の気分もまた部屋で味わえない風、音、匂い、に彼は心なしか落ち着いた
「よし、やるか…」
彼女はバイオリンを持ちこの場を魅力する
僕は彼女の音をまた耳を澄ませ聴き彼女の顔や
髪、瞳を想像するまるで頭の中で絵を描いてるかのようにそんな時間は過ぎ彼女は少し休憩する
「ふぅー」と深い息を吐きその場にしゃがむ
「なぁ…お前はなんでまた着いてきたんだ?
親とか心配してんじゃねぇのか?」
「まぁ、俺が言うことじゃねぇけどな…」
彼は少し下を向きながら口を開ける
「うん…そう…だね、たぶん、いや凄く心配する
と思う…とくにお母さんは…」
少し曇り顔な顔で話す
「だけどね…きっかけが欲しかったんだと思う…
昔飼ってた猫がいてその子を事故で亡くしていらい
現実を直視するのが怖くなってその恐怖が原因で
目を見るのも開くことすら出来なくなってそれもあって」
「僕の家は元々忙しい父は僕との時間を増やしたり母は凄く心配症でつねに僕を気づかって僕が怪我や事故にならないように考えてる人で…」
「だけど僕という自分はどこにあるのかが分からなくなったんだつねにご飯を食べる時、寝る時、何か移動する時ほとんど自分の時間がなくなったんだ…だから絵を描く時しか自分が自分いられてベッドに沈む時だけは自分でいられたなにか行動することに諦めた自分は一人じゃ何も出来ないのだからとただなにかするのが怖くて絵に逃げてたでも君の音がそのきっかけになって前に進もうと思ったんだ」
彼女はそれを聞き夜空を見上げる
「まぁ…でもきっかけはどうであれ、お前は一人
勇気を出して前に進もうとした普通の人間はそんな
きっかけだけでその一歩すらだせない奴いるだから
お前はすげぇ奴てことだ…お前は自分が思ってるほど肝の据わった男だよ…」
彼はその言葉を聞いて
「そう…かな、まだ自分でもわからないけど
ありがとう…」
「まぁ、でも何するかわかったもんじゃねぇし
こっちはいい迷惑だがな…!」
「あはは…うん…気をつける」
閉ざされた世界の向こうの君へ みかんねこ @mikanneko2911
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。閉ざされた世界の向こうの君への最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます