第6話 音と痛み

時間が過ぎ彼女はそのまま町を眺めながら

あるところによる


「蝶野ですが…母の見舞いに…」


「はい…えーと蝶野さんね」

蝶野は病室に行き母のベッドに寄り添い

「母さんこの前不思議な奴にあったんだ

変わった奴で目が見えないんだけどなんだか

こう…あいつといるとなんか不思議な感覚が

するんだ…」

と繭との話しをし世間話を返事もない状態で語り

続ける…

「母さん…私…絶対になってみせるから

絶対になって母さんようなバイオリニスト

なるからそしてあいつを…!!」

少し取り乱しながら強く握った拳を緩め冷静になる

「これ、母さんの好きな花、カランコエ…

お母さんこれ好きだったでしょ…?」

母は花に反応し花を顔の近くまで近づけ香り嗅ぎ

「綺麗…」と一言口にし蜂子の方に顔を向けニッコリと笑いまた、花を眺める

そんな母を見ながら2時間くらいが過ぎ

「母さんまた来るから…」と一言いい

病室をあとにする…


「遅いぞ!ハチ!園長やみんな待ってたんだぞ!?

何時だと思ってるんだ夕飯はみんなで食べるがこの

園のルールだろうが!それをお前は何度も何度も〜

…てお前またケンカしたのか?!」


と瀬美はそう然りながら玄関で立っている


「わり〜わり〜、夢中なったあと別に私から仕掛けたんじゃねぇよあいつら勝手に難癖つけてきただけだ」

そのまま眠そうな目でその場を去る


「おい?!それだけか?!おい!ハチー!」


「たっくぅ、いつもあいつは!」


「へいへい」


7時に食事をするが当の蜂子きていなくて今は8時弱だ、園長先生とその他先生、子ども達が広場でテーブルを囲い待っているみんなお腹を空かしている


蜂子はラフな格好に着替えてみんなの前に立ち

「悪い…」

と少し目を逸らしながら皆んなに謝る

「まぁ、ハチ姉はいつものことだし」


「そうそう、ハチお姉ちゃんことだし」


蜂子は呆れた顔で

「す…すまん」

と園長が後ろから蜂子の頭にチョップする

「いってぇ!」


「あんたもたいがいにしなさいよ…ハチあんた、

ちょくちょく遅れてくるのやめな、まぁ理由は

なんとなく分かるけどさ…」


「まぁいい、もう、一時間も過ぎてるしみんなお腹空いてる席に座って食べな、今日はカレーだよ。

あんた好きだろ?」


「うん」


「よし!じゃぁ、カレー皿に盛って!」

蜂子がカレーを鍋から寄そう

「よし!じゃあ、みんな手を合わせていただきます!」


((いただきまーす!!!))


皆んな団らんとカレーをほうばり笑い団らんしながらその夜を過ぎ9時の消灯時間来てみんな幼い子供以外は個室の部屋にベッドに身体を沈め眠り沈む

とみんなが眠りついたころ蜂子は身支度を整え

施設をひっそりと出て夜に消え彼の家に足を運ぶ


そして彼、繭は食事を済ませ部屋に戻る約束時間になるまで絵を描き待ち遠しいそんな思いで時間が過ぎ、10時を過ぎた頃にスマホ鳴り、彼は早速、両親が寝たことを確認し

部屋を出て塀の近くまで杖をつきながら彼女の元へ行く

彼女は塀に背中合わせにしに少し嬉しそうな表情を隠しつつ自転車をそばに置き、彼に

「よ…来てやったぜ」

彼は嬉しそうに彼女の顔見て

「うん…また会えた」











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