電車が急ブレーキをかけたせいで、ゴスロリ少女は木製パネルの下敷きになる。それを助けてくれたサラリーマン集団は、なぜか昭和からタイムスリップしてきた企業戦士たちだった……。
奇天烈なシチュエーションをユーモラスな筆致で描き出します。ふわふわとしながらも地に足がついているという、相ヶ瀬さんらしい独特の書きぶりが短編で味わえるので、相ヶ瀬作品入門にもうってつけかもしれません。
タイムスリップならではのダイナミックな構造を、〈秘密の恋愛〉に掛け合わせてくるのはニクイですね!
未読の方は、ぜひご覧ください。