ここが自分の「HOME」
小説の専門学校は、授業が小説執筆に役立ったかはともかく、結構楽しかった。僕は学校の授業というものが大嫌い、苦痛ですらあった人間だけど、F先生の授業での「面白かった話」など、自分たちが作り発信していくようなところが楽しい。他の学科の生徒たちと共同で何かを作ったり、ノベルス学科の中でお互いが編集者の立場になって他の人の作品の執筆方針を考えたりすることもあった。僕は職場では結構真面目な人間だと勘違いされることが多いけど、このような創作の現場では自分の本当のキャラクターを打ち出すことができた。
専門学校生活2年目の後半は、僕は授業に出ないことも多かったし、卒業式すら出席しなかった。先生たちは何かしらの方法で生徒たちを採点していたらしいけど、僕は成績にはまったく興味がなかった。僕はただ小説家としてプロになりたいだけなので、必要がなければ授業も出ないし、成績もどーでもいい。作品を提出するよう言われていたのに僕は何も提出しなかったので、卒業の資格もないと思っていたけど、後日卒業証書が自宅に送られてきた。なるほど、学費さえ払っていれば卒業資格をもらえるわけだ。
専門学校を出てからは、仕事の合間にひたすら小説執筆の試行錯誤を繰り返してきた。前回の話のように、ライター業に手を出して失敗したこともあった。
僕は何度か一般的な新人賞に作品を応募したことがあるけど、何次選考まで進んだか確認したことがない。だって、受賞しなかったら何の意味もないでしょう? 僕はそれなりに最後まで進んだら満足できる人間ではない。もし受賞したなら、向こうから連絡がくるはずだ。待っている暇があるなら一つでも多く作品を作っておくべき。まあ本当は、どこまで進んだかで自分の立ち位置を確認し、次に活かすべきなので、良さそうに言っているだけでただ面倒くさがりなだけなのだ。
僕はカクヨムには結構前から登録していたけど、実際に活動を始めたのは2019年の11月最終日、第5回カクヨムWeb小説コンテストが開催された当日からだ。
いろいろと小説投稿サイトのある中で僕がカクヨムを選んだ理由は、わりと新しくできたところだったことと、トップページなどを見てイラストばっかりのキャピキャピしている感じではなく、文章が中心の本格派な印象を受けたからだ。そのころはトップページに書籍化作品のビジュアルイラストなども載ってなかったと思うので、今よりももっと良い意味で地味だった。ちなみに、僕はカクヨム以外ではまったく活動していない。TwitterなどのSNSもやっていない。プロになったら作品の宣伝のためにやろうかなとは思っている。
カクヨムでは、あたりまえかもしれないけど、みんなが創作をしている。僕の周りの人間でそういうことをしている人は皆無だった。だからとても新鮮に感じたし、初めて自分の同志たちに出会えたような気分だった(専門学校でも結局僕は浮いていたんだな。僕は今まで組織の中で浮いていなかったことがない。家族の中でももちろん浮いている)。
この場、カクヨムでは、自分を出していいのだ。伸び伸びとやれる。僕は近況ノートでも結構変なことを書くし、このエッセイでも結構書いてきただろう。そういうのを読んで呆れる人もいるかもしれないけど、注意されることはない(他人に迷惑をかけなければ)。
一言で言えば、カクヨムは「楽しい!」。
カクヨム万歳!
プーチン青二才!(?)
そんな感じで、このエッセイは終わっていきます。
このような偏屈な作品を最後までお読みくださった方、ありがとうございます。感謝感激雨あられでございます。
あなたに幸福が訪れることを願い、幕を閉じましょう。
きっとまたどこかで出会えることを望みながら。
小説の専門学校ってどんなとこ? さかたいった @chocoblack
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