第2話

その身を、まさに断崖絶壁の崖から乗り出そうとした………


その時だった!


「待って!」


か細く、可愛らしい声と共に、同じくか細い手が、僕の腕を引っ張った。


「っえい!!」


意外にも彼女の精一杯の力により、僕は海と反対方向へと身を投げられる。

まだ、生きてる…………


「いたた………ちょっとあなた何してるの!危ないじゃない。」


その天使は、僕の人間味が邪魔していた死への不安を察したかのようなタイミングで現れた……


天使という位置付けは、その姿を見るまで限定ではあるが。


「君こそ、なんで邪魔し…………ええ?」


僕は漫画のようにセリフを途切らせてしまった…。ふと上げた彼女の姿が、


まるで、妖精のような衣装だったからだ。

俺は咄嗟に聞いてしまった。

「あの……………コスプレイヤーの方でしょうか?」


「コスプレ?あーたバカじゃないの?」

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めっちゃ戦う、 @x_amanotuki_x

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