たった1曲。
至高の1曲。
それを生み出すために、——550曲。
創れるか?
才能だ、努力だ、流行りだ、逆張りだ……この物語に登場するギタリスト——都築(つづき)をそんなありふれた言葉で語りたくない。
熱い思いがある。
一度失った夢を呼び覚ますための熱が、ある。
友よ挫けるな。
彼にそう言われたような気がするんだ。
報われないからやめる。
生きていればそんなこと山ほどある。
人生ってのは得たものより得られなかったものの方が多いはずだ。数え始めたら不幸の始まりだ。
都築は数えない。後悔をしない。今を見る。前を見る。そこから自分の行きたい場所へ行くための手段を考える。
この一曲に注がれた熱量。
いつだって失われないぜ。
お前が前を向きたいって思ったとき。
絶対に前を向かせてくれる一曲だ。
このラブソングは、熱いぜ。
めちゃくちゃ良かったです……何度か「ウワー!」とか「あ~~!」とか叫びながら読ませていただきました!好きです。
あのですね……これは偶然なんですけど、私もギターを爪で弾いていた人なので、物凄く都築の気持ちがわかるんですよ(笑)。私の場合クラシックなので、基本がピックではなく爪だったわけなんですけど、爪、割れる割れる……その度にちきしょー、ってなったことを思い出します。
とまあそれは置いといて、初夏にふさわしい爽やかな物語だったなあと思いました!曲も最高でした♪
特に、都築の歌を聞いて主人公の涙が込み上げるシーンがとても綺麗でした!溢れるでもなく、張る涙……そして「身体の奥底から漏れ出る熱量が私の光彩を捉えた 」。絶妙な表現でした。本当に美しい涙なんだろうな、と伝わって来ました。
そして最初の 「サービスだぞう」が、最後にまた決まってましたね!清々しいくらいパシンと弾けてます!最高です!
なんだかとっても優しいお話で、かなめさんらしさが全面にわたって出ていらっしゃる感じがしました。読んで良かったです!素敵なお話をありがとうございます♡