太宰作品の中でもっとも有名と言っても過言でない「走れメロス」の登場人物を坂口安吾、太宰治、そして第六天魔王に置きかえた、「混ぜるな危険！」作品。

なにに違和感が仕事してねぇ！


町田康のような超不条理な展開も笑いどころ。
登場人物たちの歴史上の経歴や、逸話から伺えるキャラが存分に生かされています。
文学とその作家、そして歴史上の人物に対する知識と愛情を感じられる素敵なコメディ作品！

まんまです。そして菊池寛が残された借金をみて、
太宰と共に坂口まであの世で叱りつけてることまで見えました。
ダメ人間混ぜるな危険。

この作品は、独特な視点で描かれた坂口安吾の冒険を中心に展開しています。安吾が抱える激しい情熱と、現実と虚構の境界線を曖昧にする物語構成が特徴的です。作品では、安吾が邪悪な魔王と対峙し、個人の信念と社会の矛盾に立ち向かう姿が描かれています。

物語の中で安吾は、猥褻な作家としての自己と、深い倫理的・道徳的感覚との間で葛藤します。この葛藤が物語に深みを与え、読者に強い印象を残します。また、安吾の行動や発言を通じて、作者は人間の複雑な内面や社会の不条理に鋭い洞察を投げかけます。

この物語は、安吾という個性的なキャラクターを通して、人間性の多面性や社会の矛盾を巧みに描き出しています。安吾の冒険は、読者に対して、自身の信念を持ち続けることの重要性を訴えかけます。

『走れメロス！じゃなくて坂口安吾！』は、安吾の独特な世界観と哲学的な問いを提起する作品です。安吾の旅路は、読者に対して、自己探求の旅へと誘います。物語の終わりには、感動とともに深い思索を促す作品です。

ユキナ

坂口安吾と織田信長という、時代も地位も異なる二人のキャラクターが中心になっている点が非常に興味深いです。それぞれのキャラクターが持つ背景や心理が巧みに描かれており、読み応えがあります。また、歴史的な人物を新しい文脈で捉え直す試みは、文学的な実験として面白いと思いました。

企画参加ありがとうございました。
なんというか、カオスな作品です。
でも面白い。最高です。
ぜひ一度読んでみてください。