第二話 和紀の感想
(あれが外部生側の首席か。)
実を言うと和紀は蒼空の顔を知っていた。中等部時代、最も親しかった教師から聞き出していたのだ。規則なので流石に成績や点数は教えてもらえなかったが、第一印象を測る上ではこれで十分と言える。
(温和そうだったな。)
和紀は静かに目を瞑り、先程のことをさっと思い返す。仕草、服装、荷物。次々と自分の脳内にまとめていき、そして最後に目の合った、あの時感じたことをまとめた。
(あの目には俺と同種、いや似て非なるものが宿っている様に感じた。)
何故そう思ったかは分からない。杞憂と言われればそうであり根拠のない直感と言われれば肯定するしかない。ただそう感じたのだ。
(もしそうなら。)
その先を考えようとし、止めた。相手は好敵手。それ以上でもそれ以外でもない。だが、それでも和紀は頬がにやけてくるのを止められなかった。
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あとがき
初めましての方は初めまして。お久しぶりの方はまた会いましたね、琴葉刹那です。さて、前回のあとがきどうり短いです。あと、まったり演劇部体験記っていうのを投稿始めました。・・・完全に思いつき、しかも半分日記です。名前決めに苦心する今日この頃。
次回は入学式です。是非とは言いません。出来れば読んでください。お待ちしています。
彗星と流星の交わり 琴葉 刹那 @kotonoha_setuna
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