琴葉　刹那

　田舎に住んでいるぼくは、ある日、公園で少女に出会う。それ以来、ぼくと少女はいつも遊んで、そして……。 ＊本作品は、以前サークルの会誌に提出したものです。もし会誌の方を見つけて…

　私が大学に入学するために上京して、今に至るまでの約半年、そのすべてをさらけ出そう。興が乗った、特別な時しか詠っていないけれど、其処にはふとした本音がある。 　……なんだろうね。…

　なんか、創ってきた俳句や短歌を見ると、どんどん鬱や病みに移ってきているような気がする。なんだろうねこれ。忙しくなってきているからかな。こうやって見返していると、私は本当に楽しい…

　ある雨の日、|不知火九生《しらぬいくき》はいつものように病室から出た。調子が良かったからだ。今日も雨音に身を委ねようと移動していたところ、自殺しようとしたという少女|雨宮時雨《…

伊藤深夜は無気力にただ歩いていた。兄と同じ高校に行こうとぼんやりと考えながら周りに身を任せていた。そのせいか成績が足りず彼は下の高校に行くことになった。これはそんな彼の日常の物語…

「ソフィア！お前との婚約を破棄する！」 　王立学園卒業パーティー。その場に突如響いた宣告に、人々は息を呑む他なかった。 　しかし宣告された当の本人、ソフィア・ウィリセウス公爵令嬢…

　死にたがりの少女、桜舞雫はある日桜舞家本家当主の座を狙う叔父から暗殺者を差し向けられる。首元に迫るナイフを見て雫は「やっと死ねる」と身を委ねるのだが———。

　大陸中央に位置する大国、ロートリンゲン帝国。その皇太子の死。それは多くの人間に失望を与えた。 　彼の臣下の大半は在野へと降り、ある者は酒に溺れ、ある者は実家へと帰り、ある者は旅…

　ある日、咲斗は不思議な少女、|悠生《ユキ》と出会う。どこか諦念するユキに、咲斗は街の案内を頼んだ。 　——その夜、少女の時が再び動き出す。

「アレン。お前は追放する！」 子爵家から追放された少年、アレン。これはそんな彼の数奇なる物語。

二回だけ疾る星を見たことがある。奇しくも二回とも同じ場所、同じ時間だ。一回目は星に触ろうと、山の頂上に登った時。二回目はそこで干渉に浸っていた時だ。あの時、僕は人の創り出す星を見…

「咲斗・・・君には借金を払ってもらう。」 　ある時主人公月風咲斗は父親の夜逃げにより多額なる借金を背負うことになる。そんなお先真っ暗な咲斗の前に現れたのは——旧皇族の社長！？これ…

いつかは止めなくちゃいけない。それはわかってる。でも今を失いたくない。私は下手だ。それでも私は信じたい。私の日々は、決して無駄ではないのだと。

彼女は自殺した。最愛の人を死なせてしまった。何かないだろうか。この結末を変えられる何かが。バッドエンドではなくハッピーエンドを迎えられる方法は。 「『時津神』？」 僕はその本を開…

あらすじは書けないので主人公紹介をば。 彗星に憧れた少年　 一瀬　和紀(いちのせ　かずき) 高等部一年三組二番　内部生首席 幼い頃田舎で彗星を見てあんな風に輝いてみたいと思った。…