ニーゴの裏事情 その2

〈まふえな編〉

「まふゆ、キス上手すぎ……」

「そう。じゃあ脱がすよ?」

「うん」

「……」

「……?まふゆ?」

「絵名、最近パンケーキ食べすぎじゃない?」

「それ、どう言う意味?(この展開、まさか……!?)」

「少し太っーー」

「なんでみんなそう言うの!!……っ。まふゆ。あんたは許さないよ

「あ、ちょ、待って!ダメ……っ」

「意外とここ弱いんだw」

「そこだけは絵名にばれたくなかったのに……」

「……うん。なんか、ごめん」


このあと、仲直りのセックスをした。


〈かなまふ編〉

「奏?最近体調どう?」

「いつもと変わらな……くはない」

「と、言うことは……?」

「少し変えて見たんだ。生活態度」

「奏からしたら、大きな一歩だね」

「うん。あと、これ。試して見たんだ」

「これ、あの時の……」

「そう、このサプリ買ってみた。口コミの通りにんにく臭くなくてよかった」

「そういえば、望月さんは?」

「仲良くやってる」

「へえ、どのぐらい仲良いの?」

「昨日、キスした」

「…!?」

「そんな驚くことかな?望月さんが昨日私の布団で寝落ちしてて、いたずらしてもバレないと思ったから頰にキスした」

「そうんだ、良かった……」

「なんか言った?」

「うんん。なんでもないよ。(ファーストキスは私が貰うんだから)」


〈番外編〉

「ふぁ〜っ……ってなんで私ここに居るのよ!!」

「絵名?起きた?」

「わっ!」

「大丈夫?そんなに私にビビらなくても」

「いたたたた……あ、昨日の記憶ないんだけど、何があったの?」

「!!」

「?何か言えないことがあるの?」

「べ、別にない……けど?」

「動揺しすぎ、それに目も泳ぎすぎ」

「驚かない?怒らない?」

「うん。何があっても」

「じゃあ言うね。私と絵名で……」

「……っ」

「そ、の……アレしたの」

「アレってなぁに?」

「どうして察してくれないの?」

「まふゆの口から聞きたいから」

「……はぁ。絵名耳貸して」

「うん」

「実は……ニーゴのみんなと誰が先に寝るかって勝負したの」

「なんだ、それだけなんだ」

「それがそうでもなくて……」

「?」

「まだその話には続きがあるの。結果、絵名が先に寝て顔に落書きされた」

「え?」

「顔に落書きされた」

「う、嘘だよ……ね?」

「(カシャッ)これ、見て」

「え、え、えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「驚かないって言ったじゃない」

「違う。それに驚いてるわけじゃないの」

「じゃあ、何に驚いてるの?」

「そ、それは……(絶対に言えない。告白したのが夢だったなんて、そんな恥ずかしいこと……!)」

「何か言えないことでもあるの?」

「っ!あんたね……覚えたなさい」


  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ニーゴ短編集 @karua820

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ