Ⅷ.ラブ・コメディアンは五里霧中を往く
ラブ・コメディアンは歩いている。
鳥達の
辛うじて
そして、ラブ・コメディアンの周りを歩く宇宙ダコ達。
彼らは、道端で
その熱烈さは新たな
「ジュ・デーム……、ジュ・デーム……」
ラブ・コメディアンのシルクハットが霧を
が、
変化を良しとしないその
肩をすくませると、赤いステッキを前に突き出す。
「ダイゴッコノスリキーレ……」
すると、深い霧の奥から一両の
普段、街を
ステッキの先で停止すると、奥の客車から複数の白いローブを着た影が次々と下り、ラブ・コメディアンを囲む。
それぞれの右手には
「オーゥ、カイジャリ、スイギョーザ」
ラブ・コメディアンは
そして、シルクハットを
そんな彼に、白装束達は
「……
四方八方から
が、次の瞬間、赤が
ラブ・コメディアンは身体を
「あ、あ、あ、あ」
次の瞬間、彼の旅は終り、糸の切れた肉の
残りは宇宙ダコ達により、次々と家路へと
こうして、場に静寂が満ちたその時。
「
黒い
すると、
それを見届けたラブ・コメディアンは、
少女は
霧の中に消える
それが彼女に与えられた
ラブ・コメディアン 南方 華 @minakataharu
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