第3話
私たち二人は何気ない会話をしながらウレンカトラの木に帰ってきた。...あれ?そういえば最初ミレ瞬間移動してなかった?何でしなかったんだろう。
「すぐにお料理を準備するので自室でお待ちください。」
「分かったわ。ありがと、ミレ。」
そして私は自室へと帰ってきた訳だが、この部屋.....すっごく豪華すぎません!?書斎の部屋と似たテイストの家具が沢山揃っていてすごくオシャレ。
「.......ミレって何者?」
ふと私は気になってしまう。最初ニンゲンじゃないって言ってたけど結局何者かは教えて貰えなかったし。それに.........
「ルア様。お食事の用意が出来ましたよ?」
「ありがとう!お腹すいたもん!」
この時の私はまだ知らない。明日からとんでもない日常に変わってしまうということを。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ー翌日
「おはようございますルア様。」
「おはよう、ミレ。」
今日もまた凄く綺麗なドレスを着る。でも昨日よりは動きやすい服だ。
「本日は、いえ、本日からは時の間に行っていただきます。」
「と、時の間?」
「見ていただいた方が早いですね。こちらでございます。」
そう言われて時の間という部屋に移動する。でも、さっきから薄々感じてるけど、ミレが何かに怯えてる気がする。気のせい、だといいけど。
「ーこちらでございます。」
「ここは.....」
「今からルア様には時の間で過去の歴史の世界へ入っていただいてカギを探してきて下さい。」
「カギ?」
「えぇ。カギです。普通のカギですよ。見つけるのはなかなか分かりにくいと思います。」
「そ、そう。探してみるわ。頑張って笑」
「.........頑張れ。ルア。」
すごくすごく小さい声で初めて呼び捨てで読んでくれた.....!!
そして重い扉が閉まり、私にとって初めての試練が始まったのだ。
続く
明日、アリアスの森で @Kapucino
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
フォローしてこの作品の続きを読もう
ユーザー登録すれば作品や作者をフォローして、更新や新作情報を受け取れます。明日、アリアスの森での最新話を見逃さないよう今すぐカクヨムにユーザー登録しましょう。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます