一片の謎がファンタジー作品を豊かにする

世界自体に大いなる謎があり、それを主人公が解き明かす。
このような要素は、異世界的ファンタジー作品における王道的な醍醐味の一つでしょう。

そうした原点に現代風な主人公の視点を加え、『主人公と共にこの“世界の正体”が何なのかを探求する』という楽しみ方を読みやすい文体で綴ってくれているのが本作だと思います。

この世界は何なのか?
ファンタジー世界か、はたまた、SFじみたVRMMO世界か。
言葉はどうなっていて、人々はどう暮らしているのか?

掘り下げられていく世界観や異文化の一つ一つにワクワクしながら読み進められる。
そんな、オススメの作品です。