この変態を恋愛という

ちいさな自分をくぎることのできない
この不可思議な大きな心象宙宇のなかで
もしも正しいねがいに燃えて
じぶんとひとと万象といっしよに
至上福しにいたろうとする
それをある宗教情操とするならば
その願いから砕けまたは疲れ
じぶんとそれからたったもひとつのたましいと完全そして永久にどこまでもいっしよに行こうとする
この変態を恋愛という
そしてどこまでもその方向では決して求め得られないその恋愛の本質的な部分をむりにもごまかし求め得ようとする
この傾向を性欲という

このレビューの作品

恋のカマキリ

その他のおすすめレビュー

あきかんさんの他のおすすめレビュー392