第2話
「やっぱ日光無理。」
一年で最も気温が高くなる刺陽の期間。その中でも特に暑い炎の月に今は位置する。因みにだが一年はそれぞれ代表的な四つの時期に分けられ、更に細分化された12の月が存在する。月はおよそ三十日で新たな月に移る。
「それにしても、流石は魔獣だな。」
微かな匂いからやってきたのであろう魔獣達が後ろに取り囲むように広がっていた。魔獣の姿は前回と同じ狼。雷狼とみて間違いないだろう。魔獣とは基本的に獣と変わらない。変わっている点といえばその在り方と能力の問題だ。基本的な性質は変わらない。だからこんな感じで人の匂いを嗅ぎつけては襲いかかる。そしてそれは飢えたものほど強くなるのだ。
「ってか、最近群れ多過ぎだろ…」
溜息と共に漏れる言葉。しかしそうなりたくなるのも無理はない。普段、孤高であるはずの雷狼が群れるということ自体異例なのにそれが続くと言うのはどこか良くない出来事の前触れのように感じる。この前の残党が新たなリーダーを迎えただけならいいのだが…それにしても今回ばかりは都合がいい。
「経験値共め。その命、刈り取ってやるよ。」
その言葉を首切りに俺も狼達も一斉に動き出す。
「しっ!」
歯の間から息を短く吐き出し、一気に0から100に加速する。走りながらナイフを構え、集団に接敵する。
「ここっ!」
獣達の間を絶妙な感覚で駆け抜けながら、すれ違いざまに斬撃をお見舞する。こんな芸当は集団行動に慣れた相手にはできない。しかし相手は狼だ。本来孤高である狼たちはたとえ群れたところで所詮は一匹の寄せ集めだ。。更にリーダーも変わって間もないというならばその行動は団体と言うには余りにお粗末であり、複数体の個人行動、いや個狼行動か?というのが正しいほどだ。
「単調だな。態々一匹で向かってきてくれるとは…」
複数体の個人行動なんて俺たちの日常にもよく溢れている。人間が己の欲を満たす行動なんかにはそれが顕著に現れる。喧嘩なんかはそれの最たるものだろう。冷静を欠いた状態の行動なんて己の感情を優先したものであり、冷静で適切な判断など有り得るはずがない。正にこの状況とマッチする。その上、狩人である俺にとってこれ以上の質の団体行動をする獣は多く見てきた。今更この程度で動揺するわけが無い。
「終わらせてやる……」
切られながらも襲いかかる狼たちをよそに大きくジャンプ。そのまま周囲に生えた木を利用した立体的な動きで相手を翻弄する。俺が軽業を身につけられたのは恐らくこの動きが多い。
ザシュザシュザシュ
首を切り、腹を裂き、四肢を切断する。切り裂かれた雷狼の血が飛び散り、辺りは紅に染まる。五、六匹の死体はその体をもってして山を築いていた。
「弱過ぎだな。」
手早く解体を済ませ切り分けた肉を後ろのマジックポーチに仕舞う。マジックポーチのような魔道具は本来高く、俺のような子供は持つことが出来ないが、そこは親父の物を貰った。このポーチは優れもので持ち物をその状態で保存出来るため腐ることは無い。
「さて、行くか。」
そういえば俺には軽業はあるが隠密のスキルはない。基本的に俺のやり方は死角からの奇襲なのだが全然習得できない。暁闇神威がそれの代わりなのだろうか?それにしてはあまりに経験が釣り合ってない気がする。あのスキルは代償こそ発生するがこと1対1に対しては絶大な力を持つものだ。それこそ実力差を全てひっくり返してしまうほどに。隠密のスキルがあれば魔獣と遭遇してもスキルを使ってその場から消え、奇襲を仕掛けることも可能になる。まぁ隠密は一度バレると同じ相手には効果が減少するし、その上暁闇神威ほどの絶対性を有するわけでも無いので格上だと直ぐにバレるだろう。
しかし、こいつらみたいな雑魚や日頃から気配を断ちたい時などに便利だ。
スキルとは基本的に技術の極致を極めなくても使えるようになるようなものだ。そのためその一芸を極めるとスキルと同じようになる。
(あれ?そう考えると暁闇神威はスキルとは分類が違うような……?)
まぁ、俺が言いたいのはたとえスキルが無くても諦めるのは早計ということだ。スキルだって万能じゃない。技の極致を無意識下とはいえやっているのだから妙に集中力を使う。俺が軽業をあまり集中せずに使えるのは慣れたからだ。スキルは使い続けるとその動きになれてくるのだ。簡単に言うと使う回数の少ないスキルは自分の無意識下の動きを理解出来ずそれを行動している間、延々と理解するように自律的に思考し続ける。そのため俺たちは何も考えようとしなくても頭のどこかでそれを意識してしまうのだ。
しかし、回数が増えれば理解がだんだんと追いつき、何故か理屈で動きを証明できるようになっていく。これが慣れだ。『熟練度』と言ってもいい。ただ、理解出来たとしても実際の動きの経験が無ければこれもまた意味が無い。知識と経験、その両方を成してこそ本当の理解と言えるだろう。
分かりにくい人には、頭でっかちじゃだめだし、ただやるだけでもダメ。大事なのは両方とも習得する事だということを覚えてくれればそれでいい。余談だが暁闇神威は幾らやっても慣れはしない。あれは今までのスキルとベクトルが違い過ぎる。そもそもの問題、個体であり一つの体を制御するのが精一杯な人間がいきなり数え切れないほどの群体と同期するという事が理屈云々の問題を無視して負荷をかけてくる。その上、多くの群体の正体は何なのかも分からなければ究極的にはもはやこの技が何処までが最高なのかも分からないのだ。つまり現状での理屈証明でさえも不可能な状況だ。 だからこそ底の見えない奥の手として用意している。前回のは妹がいたので仕方なくだ。
「こっから先は死の道か……はっ!今回ばっかしは天気も空気を読んでんじゃねぇか。」
気にすることも無かった天気はいつの間にか闇のような曇天に覆われていた。
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「これで何匹目だ?」
作り上げた死体の山を睨む。無惨に引き裂かれた雷狼は瞳の輝きを無くし、ただ積み上げられている。血は辺り一面に撒き散らされ、緑をどす黒く染め上げていた。周囲にはどうしようもないような鉄の臭いが溢れかえり、それが新たな雷狼を呼ぶことになる。言わば待っていれば経験値のやってくる自動装置。そのせいで狩った数はゆうに30を超える。ここまで来れば経験値的にも慣れの問題でももはや作業というレベルになってくる。命を奪う行為を作業として扱うことには少しだけ思うところがあるが今は言うだけ時間の無駄だ。
こんなふうに思う俺はもう壊れているのだろう。そして狂っているのだろう。どうしようもなく、ただ強くなる事だけを考える機械のような自分に……何かを殺すという行動よりもそれにあまり感じることの無い自分自身をより嫌う事に……
「人間性……か…」
最近はあやふやになってきた。というかあの龍を見たあの日から。いや、片鱗はもっと前からあったのかもしれない。周囲と共感出来ず、同調せず、無理して相手に合わすという行動をしていた人間たちに反吐すら出ていた。昔っからだ。笑顔作って面白くない事も笑いあって、トップがやってるからとイジメを正当化してしまう。周囲と同調できない俺は当然その標的となる。本来なら追い払えるのだがあの空間は違った。自分の身を守ろうとして誰かから言われた言葉。
『周りの子と仲良くできない君が悪い。最初から君のせいなんだよ?』
確か、教師だったか?まるで刷り込むように言い放つその言葉に初めて殺意を覚えた。白い絵の具をぶちまけた様に頭の中は塗り潰されていき、その後の記憶は曖昧だった。気付いた時には家に着いていた。嗚呼、その時だ。俺の感情に抑揚があまり無くなったのは。特に死や痛みなどに対する感情が著しく欠如した。
「嫌な思い出だな……」
凝りもせずにやってくる雷狼を見てため息とともに思い出した記憶への愚痴を零す。あぁ、俺って……
「最初から変わんねぇな。」
その時から殺すという行為に何も感じなくなってしまった。
この瞳は光を映そうとしないだろう。この脳は光を嫌うだろう。この心は光を嫌うだろう。そして、その全てが、闇を好むだろう。何処までも静寂で暗黒の闇の果てを……
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さらに山は積み重なる。もはや慣れたのか鉄の臭いを不快とも感じない。しかし、成長をあまりしなくなってきた。場所を移すか。
「ファイア」
小さな火種が死体の山に引火し、その炎を強める。
「アース」
あらかた燃え終えたのを見たところで上から砂を被せる。すると火を消してくれる。こうすれば森に引火することもないだろう。殺しに何も感じなくなっても火事を起こすという行動は引け目を感じる。
「はぁ……今度はどいつだ。」
不意に感じた気配から声を発する。今回の敵はそれなりにデカい。雷狼達とは比べ物にならないだろう。少なくとも俺の五倍はある。
『……貴様か?』
「何がだ……」
『貴様が我が同胞の多くを殺した者か?』
低く沈み込む声。鳴り響いては深く魂に刻み込まれるように伝わるその声に鼓動の加速を感じる。
「お前の同胞がどいつかは知らんが、雷狼達を殺したのは俺だ。」
『……何故殺した?たとえ襲われたとしても普通なら少数の筈だ。それを何故貴様はそこまで執拗に殺し続けた?』
何故殺し続けたか。そんなのは決まっている。
「俺が強くなるためだ。」
本来ならもっとマシな答えもあっただろう。波風を立てないように事実を捻じ曲げた誤答を答えることも出来ただろう。ただ、それだけはしたくなかった。この何かを殺すという行動にたとえ感じることが無くなったとしてもその行為に誠実でいたかった。仮に自己満足でも、自分勝手でもここは曲げたくなかった。それだけがまだ俺を人間たらしめる最後の軸だと思ったから。
『そうか。貴様の誠実な答えに感謝する。そして同時に貴様の行為に鉄槌を……』
目の前の巨大な狼が目に見えて戦闘態勢に入る。
『私の名は狼牙。雷狼王、狼牙だ。』
「……」
何なのだろう、この変なもどかしさは?あれだろうか?俺も名乗れということだろうか?んなアホな。
『……貴様の名は?』
耐え切れなかったのか向こう側から聞いてくる。
「名前は無い。農民は農民と役職で分類されるように、俺は狩人として分類される。まぁ本来なら20になる時に教会で授かるんだが俺は生憎と20を迎える頃には教会にはいないだろう。だから、狩人かハンターで良い。」
そう、名前なんて大層なものは要らない。貰う暇さえ疎ましく感じる。呼称には簡素な名前で十分だ。強くなるためには当たり前でさえ億劫となる。
『……ハンターか。よし、ハンターよ。俺は今から貴様を殺す。』
「やれるものならやってみろ。俺がお前を殺してやる。」
皮膚の毛穴の一つ一つがキュッと収縮するような感覚を覚える。大層なものは全ていらない。この殺し合いに身を投じるだけだ。それ以外は全て無駄だ。カットし続けろ。必要なのは全て目の前に広がっている。
「お前を打倒し、俺が生き抜く。だから……死んでくれ。」
『!?』
視界がどんどんクリアになっていく。と言うよりかは視野が広がったと言うべきか。一つだけに固執していたものが今は周りと一緒によく見ることが出来る。視野は拡張され空間でさえも把握してしまえそうな感覚になる。そこまで集中してるということだろう。
基本の体制を崩さずに肩の力を抜き、ジリジリと近寄る。一挙手一投足の全てを見逃さない。こいつは絶対に簡単には殺せない。直感で強いのがわかる。だからこそ確実に仕留める。やったかとかいう曖昧さは要らない。必要なのは仕留めたという現実だけだ。
『戯言を!』
力強い跳躍と共に巨体が迫り来る。風さえも引き連れて走る様は我が道を塞ぐものの尽くを薙ぎ倒さんという意思さえも感じる。
「ちっ!」
相手の突進にタイミングを合わせて跳躍しながらやつの背中を薄く切り刻む。俺の力は貧弱だ。どう足掻いてもやつの肉を切り裂くのは無理だろう。出来たとしても至難の業だ。そんな芸当を可能にする技術も無ければスキルもない。
『グルァ!』
「ぐっ!?」
突進していた狼牙の急な上方向への跳躍に俺の体は対応出来ずに吹き飛ばされる。いきなりの事で未熟なこの身は受け身さえまともに取れない。
「カハッ!……あそこから反応できるか普通?」
完璧なタイミングだった。なのに攻撃を受けたのは狼牙の獣的な感覚なのだろう。野生の勘とも言うべき物が人間ではありえない反応を可能にしている。
「こりゃ持久戦も無理か……狙える手は二つぐらいか?」
一つは絞め殺すこと。ただ、これはあまりにも現実的ではない。絞め殺す前に俺が奴の力に負け吹き飛ばされるだろう。ならばもうひとつの作戦だ。
それは肉質の柔らかい部分から破壊すること。言ってしまえば眼球だ。グロいかもしれないか眼球から脳みそを物理で攻撃し殺す方法。奥の手は本当に打つ手なしの時は最終手段として奥の手を使うかもしれないがあれにすぐに頼ってしまうようではダメだ。代償がでかく、下手すれば脳が負荷に耐えきれなくて死ぬ可能性だってある。何かしらの対策を立てなければ使えないし、使わない。
狙うは一瞬。あの巨体の小さな一部位目掛けて抉り抜く。
「フッ!」
短いブレスと共に駆け出す体。小回りの効くように小さいストライドと早いピッチで刻んでいく。それに対して狼牙は爆発的な跳躍とともに牙と爪を剥き出しにしながら飛び掛る。その姿に少し怯みそうになるが止まらない。
「負けるか……」
静かに盛れた心情。自分でも気づかないほど自然に漏れ出た言葉。その音を置き去りにして、一歩強く踏み込む。斜めに出た身体を無茶な体幹で跳躍しながら捻り遠心力を産む。力は十分足りている。後は正確に殺すだけだ。
「届け……!」
ズシャ!
鮮血が舞い散る。届いたと思った。捉えたと思っていた。しかし、冷たさを感じたのは……
俺の方だった。
「ッグア!?」
かつてないほどの刺すような痛みが俺を襲った。冷たさと痛みと今まで当たり前にあった物を失った喪失感。痛みの元である右の脇腹に目をやると俺の脇腹には空洞ができていた。
「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙!?」
痛みと気持ち悪さと冷たさとが一気に押し寄せて脳が麻痺するような混乱を覚える。考える事を放棄し、今感じる痛みにただ震える。急激な喪失感とそこから強く感じる明確な死の気配に体の動悸は早まり、嫌な冷たい汗がドパッと吹き出す。
「ック!」
歯を食いしばり、現実逃避をしようとする頭を必死に繋ぎ止めながらこの元凶であろう狼牙を睨みつける。その狼牙の体は青白い雷を纏っていた。
「纏…雷!?」
可能性を完全に破棄していた。今までの雷狼は纏雷を使おうと普通に勝てたから今回もそこまでのパワーアップは無いだろうと知らず知らずに驕っていた。正に傲慢。今までが大丈夫だったから今回も大丈夫だろうと驕っていたのだ。この世界の不平等性に気づいていたにも関わらず、こんな最初に死ぬことは無いだろうと夢物語を見ていた。そんな話が許されるのは御伽噺だけだ。現実はそんなやつから場外に外されていく。
「クソが……」
力無く言い放つ言葉は静寂へと溶け込んでいく。体が冷たくなって起き上がる気力さえ出ない。血を流しすぎたのだ。もう少ししたら完全に死ぬ。
「…ィ…ぬ?」
死ぬだと?まだ何もなしてないのに?
「……ざ……る…な。」
運命だなんだと言ってどうしようもない現実を受け止めろ?抵抗なんて意味が無い?
(違う。)
何も成せず、復讐できず、無念の晴らせぬまま死んでいく?
(嫌だ。)
視界がボヤけていく。意志とは別に体が着いてこない。こんな体では無理だと言うのか?
(諦めるな。)
一つだけ、まだ望みがある。こいつを殺してその後ポーチに一つだけある完全回復薬を使う事。目的は明確。妥協はしないし出し惜しみもしない。ここで死ぬ訳にもいかない。生きる為に立ち上がる。目を見開くと奴は爪を振りかぶっていた。
「暁闇神威……」
弱々しくともはっきりと告げる。瞬間、闇とともに感覚と身体能力の拡張が急速に始まる。闇は瞬く間に空間を埋めつくし、暗い暗い漆黒へと誘う。それは狭間。月と太陽、夜と朝の間。交わることの無い二つを隔てる絶対的空間。その空間の全てが俺の支配下。埋め尽くす空間の中の生物は感覚を塗り潰され、五感に制限がかかる。
「今更効果が分かるのかよ。」
頭の中に正確な情報が思い出すかのように浮き上がってくる。今まで知りえなかった情報の全てを知覚する。絶対的な超越を体の節々で感じ取った。
「血は……止まってるか。」
このスキルの効果は敵の感覚を狂わし、自分に空間の把握を強制的に行わせる黒の粒子を大量に放出。その上で体を莫大な情報量に耐えられるまで強化する。情報量というのはこの空間を塗り潰す黒い粒子の全てと俺が同期している事で流れてくる空間の認識に関する情報。何千万という粒子と同期することで空間の情報を余すこと無く知れている俺の脳は本来ならその時点で耐えきれずに焼き切れ、溶けるだろう。そうしないための強化だ。更にこのスキルは脳と一緒に体も同じレベルで強化されるらしい。しかし、体の強化はし過ぎると自分で自分を壊す可能性があるので今までは無意識下で俺が何も異常がない所まで落とされていたようだ。というか自分がそれほど強化される姿が想像できなかったというのが正しいかもしれない。
長々と語ったが要は自分に空間把握とバフの追加、更に敵の感覚を狂わせるデバフ付きのスキルだったのだ。そのおかげで血は今は止まっている。
「最後まで戦い抜く。それが俺の生き方だ。諦めたりなんかはしねぇ。」
視界は黒く、しかし脳内には全てが見えている。狼牙はもはや何が何だか分からないと言った様子だ。
「俺の勝ちだ、狼牙。」
瞬間、今までの何より速い一閃が狼牙を襲った。胴体は真横から切られ赤黒い血が巻き散る。深い傷から流れ出る血の奔流は留まることを知らない。
『な……に!?』
理解出来ずにその体から血を流す。不自然なのはその血の全てが黒に埋め尽くされ見えなくなること。俺から見ても見れない。心の目で見ないとな。
やがて出血多量になったのか、静かに倒れていった。
「勝った……」
その言葉と一緒にスキルが効果を失い、闇が晴れていく。自然と収まっていた血は再度流れ始め、死の近付きを感じる。
「く…そ……」
俺の意識は最後の抵抗すら許さずにプツリと途切れた。
喪失のその先へ @Genson
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