あららっ本当に婚約破棄しちゃうのね?本当にいいのね?

一ノ瀬 彩音

第1話 臭い

山奥に住んでいるリリネ20歳はリリネ自身が魔女なのですけど、

20歳で魔女と言うのは本当に凄い事なのです。


何処が凄いかと言いますとあらゆる魔法が使えるのです。


そんなリリネにも婚約している人がいるのですけど、

婚約している人の名前はアイグマで20歳なのです。


アイグマは侯爵令息なのですけど、公務が忙しくない時は

比較的にリリネがいる山奥へと行き、会っているのです。


そして、今日はリリネとアイグマの二人はお会いしているのですが、

会話が弾むと楽しそうにお話しているのです。


二人が居る所はリリネの住処でして、リリネのお部屋の中で

お話しているのですけど、リリネとアイグマは木製の椅子に

座って会話しているのです。


二人が座っている間には木製のテーブルが御座いまして、

テーブルの上には二人分の紅茶があるのですけど、

お話に夢中で紅茶が冷めているのです。


アイグマは腰を上げてから、木製の椅子から立ち上がると

そのままリリネが座っている所まで行き、リリネにこう言うのです。


「キスしてもいいか?」


「うん、いいよ」


そう言うとアイグマとリリネの二人は見つめ合い、

唇と唇を重ねてキスしているのですけど、次第に

深いキスと変わるのです。


暫くの間、キスしていた二人はキスが終わると

アイグマはリリネから離れており、アイグマはこう言うのです。


「リリネ、言いたい事があるんだよな」


「何かな?」


「そのな、婚約破棄しようと思っているんだよ、いいか?」


「いいけど、如何してなの?」


「リリネってな、もしかして……しっかりと口の中を……

綺麗にしているのか?」


「え? え? え?」


「くはははは、口の中が臭いんだよな」


「あわわわわ」


「悪いけどな、破棄するな」


「う、うん、分かったよ」


「じゃあな」


そう言うとアイグマはリリネのお部屋から出て行くと

一人になってしまったリリネは早速、口を開けて

掌に息を吹きかけて、匂いを嗅ぐと本当に臭いのです。


そんなリリネは如何しようと言う感じにはなるのですけど、

それでも口の件は放置しているのです。


後日、リリネは友人とお会いしていると友人からも

息が臭いと言われ、ショックを受けるリリネは

本当に辛くて悲しいのです。


やってられないと感じるとリリネは自害しようと

試みますけど、そんな事をしても誰も喜ばないし、

意味もないのでそんな事はしないのです。


リリネ自身はしっかりと口の中をケアする努力し、

しっかりと綺麗にすると息が臭いのもとれて

安心しているのです。


しかしながら、リリネは魔女というのもあって

翌日には息が臭いのが出ているのですが、

原因は臭くなる果物を食べているせいだったのでした。

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あららっ本当に婚約破棄しちゃうのね?本当にいいのね? 一ノ瀬 彩音 @takutaku2019

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