第11話 「運命の歯車」

「義也君、疲れはない?」


「ええ!大丈夫です。

先月から、Youtube配信を始めて

反響の大きさに、戸惑いを感じて

少し思い悩んでしまう事がありましたが


僕への励ましの声が確かにあって

僕の精神状態に

確かな光が投じられた!というか

精神的土台、生きる希望が

備わってきたように思います。


やはり人間は、生きる目的がなかったら

ダメですね・・・


僕のように心の弱さがあったら

前に進めず、蹲ってしまい

よからぬ思いに支配され・・

最悪な結果を招いてしまう事がある。。


僕のような弱さのある人

沢山いるのでは・・ないでしょうか?」


「そうね・・

人は誰もが、弱さがあり

1人では生きていけない!存在である!とそう思います。」


佐竹さんは

人生に行き詰った事、ありますか?」



「私も・・あるわよ!

未来型サービスを始める前

霞が関ケアプランンセタンーで働いていた時

コロナ感染症が発生して・・


とてもとても大変だったの・・

私の担当の利用者さん夫婦が

コロナ感染症の陽性反応が発覚して

私は手を尽くして

頑張ったのだけれど・・


私自身がコロナに感染してしまって

身動きが取れなくなってしまい


その間に問題のある担当者さん家族に

虐待の疑いが生じ・・

私はすぐにでも訪問したかった!

しかし動きたくても・・動いてはいけない。。

問題解決に向けて、手を尽くしたい!

そう思ったけれど・・

どうにもならなかった・・


その時・・自分は何て無力なのだと・・感じたわ。。」


「佐竹さんも

苦労されたのですね・・


でもそのマイナスの経験を通して

このなごみの里が生まれたのですよね?」



「ええ・・そして

私が仕事を辞めようか?

進むべき道を模索していた時


義也君!

あなたに出会ったの!


あの日、たまたまあなたに出会わなければ


君の命が失われていたかと思うと・・


人生には不思議な歯車があり

人生は出会いで決まる、、と

神様が君に出会わせて下さった!のだと

私は確信しています!」


「本当にそうですね!


僕と佐竹さんの出会いに

神様の介入があった事は

間違いない!と本当に・・そう思います!


佐竹さん!

本当にありがとうございます!


これからは僕が!

佐竹さんの力になる番です!

今は力不足ですけど

必ず恩返しできるように

頑張ります!


どうかこれからも

僕を見守っていて下さい!!」


「ありがとう!

 義也君!!」

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