白も黒も優しく包む、ユーモアは偉大ですね!

すべての物を白くしてしまう少年と黒好きおじさんの戦いという、ユニークなキャラクターたち。そしてそれに負けないくらいユニークな文章で語られる作品。ほとんど、キャラクターと競い合ってるんじゃないかってくらいにユーモアを連発しています。
ユーモアというものは世界に生じる緊張を解いたり、心をほぐしてくれる知恵だと私は思っていますので、この作品内の「ふざける」、作者様の「ふざける」が、何かをごちゃごちゃに散らかしたり破綻させたりするものではないことが非常によくわかります。

まさに世界を笑いで優しく包むべく誕生した素敵な作品。敵役のベッカーさんもいい味出してます! 結構笑いましたよ。