第23話 作者が平和になるために
女はこの令和三年の七月からずっと、数名の親戚の不幸や母親の急死など、地獄の日々を過ごすことになった。
いや、令和二年十月八日からずっと地獄の様な日々であった。
あの日を境に人生が狂い始めた。
そして女は考えた。
初動を間違えたな。
初日から気味悪い空気、不穏な空気、たっぷりな違和感は本能が悟っていた、嗅ぎ取っていたものだったのだと。自宅に居るのに無性に帰りたかった。一秒たりともここに居たくはなかった。自宅であったのに……。
そのままずるずると引きずられて、自ら泥沼へと嵌まってしまった。
抜け出す努力を怠った。
バッサリと切り捨てられなかった。
後悔しても、既に遅い。
女は……この場合は作者であるが、自らの平和のために……この泥沼から抜け出さなくてはならないと思った。
マンデラエフェクトと無縁になりたい。
こんなことでこんな場所でこんな風に慣れ親しんではいけなかったのだ。
であるからして、環境を変えなければならない。
一年半前の自分に近付きたいと思う様になった。
世界中の人々がマンデラエフェクトを知り得たならば、世界は、世界線はどう変化するのだろう。そう考えていたからあちらこちらで文章を書いてみた。
最初から、作者は人為的な力が働いたのではなかろうか、と疑っている。
おかしい。
ある日いきなり自分の体や過去の歴史や地理地形が変わり果ててしまった。
絶対自然なことでは無い。
昔から知覚しているマンデラーは四十年以上も前から存在していた。
少しずつ変わっていたと言う。
少しずつなので、殆どの者が気付かない範囲内の変化らしいのだ。
作者の場合は突然、心臓が目視で2、3センチ程度移動していた。
気味が悪かった。
体の癖も色々変わった。元に戻ったりもした。
こんなことを書き連ねていても、らちがあかなくなった。
バッサリ断ち切る為に終わりにしよう。
完結しない完結だ。
最後に、お世話になった先輩、同期、後輩マンデラーの皆様方に感謝を申し上げます。大変お世話になりました。
そして、この素人のおばさんの拙い文章をお読みくださった皆様方にも感謝申し上げます。
有難うございました。
一日も早くマンデラエフェクトが無い世界になります様に。
完
世界が何処かで変わってる 永盛愛美 @manami27100594
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