第11話これからは夢に見た異世界生活をして暮らします

毎日鏡を見ているから変化に気が付かなかったけど、髪の毛も生えて来たし腹の出っ張りもなくなり身体も筋肉質になった。

ギルドのランクもこの世界に転生して半年ほどでSランクになり今まで自分を馬鹿にしていた連中も掌を返したような態度で接してくる。


「ねえ、神様、自分って今どのぐらい強くなったの?」

「そうだな~、多分人間を基準にするなら恐らく敵はいないね。 と言うか僕の予想を超えて強くなりすぎてるから反対に世界のバランスを崩しそうな感じだから自重をして欲しいんだけどね」


「いやいや、人類最強って言っても自分より強い魔物や生き物は居るでしょ? だったら生物の頂点に立つぐらいにならないと!」

「いや、それが困るって言ってるんだけどね…」


その後も再三に渡る神様の忠告? を無視しその後も森の奥に入っては強そうな魔物を狩り続ける。

最近では魔力を剣に集め放出するようなイメージで剣を振り下ろすと数百メートルに渡り魔力の乗った斬撃で地面は抉れ木々は粉々になるような技も使えるようになった。


横に薙ぐように斬撃を放ったらどうなるのか試してみたいけど、森林破壊をするのは流石に気が引けるからしていないとは言え、人が踏み込めないような場所まで行き、そこで発見した全長50メートル程のクリスタルタートルと呼ばれる半ば伝説のようになっている魔物も倒せるようになった。


クリスタルタートル、名前からして想像がつくが甲羅がクリスタルのように透明度が高く超硬質な物質が何層にも重なり光を浴びると光が乱反射し凄く綺麗なカメだ。

そして甲羅以外の外皮もとても硬くそして柔軟性を持ち、身体を支える手足の骨はとても強靭と言われている。


ギルドに持っていったらギルドの解体場に入らず町の外で解体する事になったけどクリスタルタートルの外皮の硬さに誰も手が付けられず、最終的には自分が剣で指示通りに解体する事になった。

なんか宝石みたいな甲羅にキラキラした金属のような外皮、そしてその重量を支え歩く為に発達した足の骨、どれも最高峰の強度を持っているらしく買取に関しても後日口座に振り込む事になったぐらいだ。

まあ口座には恐らく一生遊んで暮らせるだけの金が入っているから買取金額をあまり気にしてなかったけど国の予算ぐらいの買取金額だったらしい。


そして神様の絶対防御が無くなる日、神様は呆れた様子で「あまり世界の秩序を壊さないでね」だけ言って自分の周囲から気配が消えた。


うん、神様とは色々と話したけど別れ際はあっけなかったな…。

本来ならもっと感動の別れとかあっても良かったのに。

そう思いながらも最近出来上がたばかりの家に戻りソファーに座り選りすぐって採用してメイドさんが運んで来たお茶を飲む。


「はぁ~、それにしてもこの町、この1年ですさまじく大きくなったな…」

金が有り余ってたし町長に一等地に屋敷を建てる為の土地買収など様々な便宜を図ってもらう見返りに町の城壁拡張に必要な金をあげたので近隣から膨大な数の人を雇い数か月で町の城壁が拡張され、さらに自分が森の奥深くまで行ける道筋を作ったから冒険者やそれを相手にする職人や商人なども多く集まって大都市とは言えないまでもかなり大きな街となった。

こうして出来た屋敷と呼ぶにふさわしい家に住む事も出来てる。

1年前じゃ考えられなかった生活だ。

金はあるから屋敷の建設も人海戦術で瞬く間に出来上がり、商人達は色々な物を売りに来る。


後は王都の鍛冶屋に発注した武器と防具が届けば見た目も最強になるから届くのが待ち遠しい。

最近では数か月に一度森の奥深く、人が足を踏み込めないような所に行き、後は屋敷で雇ったメイドさんとイチャイチャしながらの生活を満喫している。

うん、雇用の際はその辺もOKな人を採用したんだよね。

給料は良くてメイドさんも多いから仕事も少ない、そして子供が出来たら大金持ちの冒険者の妻になれるかもしれないとあって今でも応募があるぐらいだ。


これぞ夢に見たハーレム、異世界の醍醐味だ。

最初はオッサンに転生させられてどうなるかと思ったけど、時間をかけて神様にルックスを良くして貰い髪の毛も生やして貰ったからスケベな金持ちが金で女を囲ってると言う感じには見えないだろうし。


このままこの生活を満喫出来れば。そう思って今日も埃叩きで飾られた絵画の額に着いた埃を払っているメイドさんに近づき、お尻を触り、そのまま胸へ手を滑り込ませる。


「し、仕事中ですので…」

とか言てるけど嫌悪感を表すことなくなされるままのメイドさん。

異世界に転生して良かった~~~~!!


後は神様が言っていたように世界の秩序を壊さないように気を付ければ問題はない。

そう思いながらもメイドをソファーに押し倒し唇を重ねる。




異世界転生最高~~~~!!!!


あとがき--------------------

後半速足で完結してしまいましたので物足りなかったと思います。

申し訳ございません。


現在4/29より投稿を開始しました新作の「戦国時代の初期にタイムスリップ? いえ、ここは異世界らしく天下統一の為に召喚されたみたいです」を連載中です。

5月度は毎日更新しますのでお読み頂ければ幸いでございます。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

転生の際に抵抗したらオッサンに転生しちゃったので、神様に頼んで何とかして貰いました。 武雅 @mizer

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ