ある日の昼食風景

「おおい、そろそろお昼にしようか」

「はい、姉さん」


 長野県北部の観光地にある土産物屋。

 今日は平日なので、忙しくはない。


 ここは標高が高くまだ寒い。

 こたつに入り、昼食をとる。


「また、お蕎麦ですか・・・」

「いいじゃないか、この辺は蕎麦が有名なんだ。きょうはくるみ蕎麦だぞ」


 近所の蕎麦屋から余ったところをもらってくるとか、賞味期限が近いお土産のそばを処分するとか。昼食はだいたいが蕎麦になる。


 テレビでは、ワイドショーなるものがやっている。

 毎日、よく話題が尽きないなと感心してしまう。


 なにやら、ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人撃退記念式典と言うものが開催されるらしい。


「ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人は退治されたということでっしゃろか・・・?」

「そうなんじゃない?盛大に祝うみたいだね」



「これで、もう宇宙からの侵略は終わりでありましょうか?」

「う~ん、別にこれが初めてでもないからまたあるんじゃない?」

「え?初めてじゃない?」

「そうだよ?何度もこんなことあったし」

「はぁ・・」


「それに、ゾン・ヴィラン・ド・サ・ガ星人はまたやってくるかもしれないしね。リベンジしに」



◇◇◇◇◇◇


 フラグを立てておきましょう。

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長野の土産物屋で女主人と店員がこたつでおやきを食べる 三枝 優 @7487sakuya

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