邪鮫海域

あとがき

　初めましての方は初めまして。

　お久しぶりの方はお久しぶりです。

　零坂風音でございます。

　本作、最近書いていたゼロ年代ラノベ的作風と異なり、八十年代ジュヴナイルものの雰囲気をまとったSF伝奇（風）バトルモノです。

　別にゼロ年代ラノベを書き飽きた訳ではなく、単純に前に書いておいたけど日の目を見てない作品を是非出しておきたいな、と思ったからです。（初稿からはちょっと手直しをしています）

　本作は、異形の怪物、不気味な敵、奇妙奇天烈な技の数々、砂の海を舞台にしたSF的ガジェット……等、好きなものを詰め込んだ宝石箱のような物語です。

　復讐を胸に秘めた少女と、毎日をのんびりと過ごしていた男。二人が出会い、闘いの幕が切って落とされる……。

　熱く、残酷なバトルファンタジー。

　お楽しみいただけたなら嬉しいです……。

　こういう作風は大変描きやすい上に描いてて楽しいのですが、いかんせん量産しすぎるとマジでそればっかになりますから！

　侍がチェーンソーで、バイオ改造手術を受けた悪魔ザムライと決死の勝負に挑むB級作品等が溢れかえる疑惑があります。

　ですので、ぼちぼち。本当にぼちぼち、こういうものは書いていくつもりです。

　もしお気に入りなさったなら、過去作『禁忌狩り』をお薦めします。やや読みにくいきらいはありますが、ガジェットはたっぷりです。討伐譚、特殊設定ミステリ風、怪獣映画風、頭脳戦風……様々です。どうぞ、興味がありましたら。

　それでは今回はこの辺で。

　またの機会にお会いいたしましょう。

（零坂　風音）