ひょんなことから日本統一

【第一章】登場人物・技（ネタバレあり）

　こんにちは。

　作者の目線で、登場人物と技の紹介をします。

　ひょんといつわはまだ隠している裏設定も多いので、人物設定は割愛します。

◆志麻津　義菱（しまづ・よしびし）

　元ネタは薩摩藩主の島津義久。

　大事な戦の前にはよく吉凶を占っていた、という記述があったので、そこから『吉凶剣』を考えました。

　薩摩示現流の島津さんの子孫って感じを出したかったのですが、本当の子孫の方々に迷惑がかかるとあれなので、島津義久の末裔の隣人の親戚とかいう、遠い設定になりました。

　根城としている仙巌苑も、元ネタは実在している『仙巌園』なのですが、地面をひっくり返したり門を破壊したりしてしまうため、怒られちゃうかもなーと思って、仙巌苑という架空の庭園になりました。

『吉凶剣　塹魂枷』

「あなたまかせ」って言葉を最近知って、へー、そういう言葉あるんだー。と思って、これに当て字しました。

　読み方を知ると、威厳が半減するので、最後の最後までルビは避けました。

　手枷をしながら戦うのって、TOSのリーガルが浮かぶんですけど、絶対戦いづらいですよね。だからこそ、その戦いづらさを容認してしまうくらいの規格外の強さを付与しました。

強すぎて、次から武器どうしようかなと悩んでいるのは内緒。

　攻撃手段は6通り。

　1の目は、一の塹『残滓（ざんし）』。

　黒いもやが相手の痕跡を知らせる、索敵の技。

　2の目は、二の塹『超吼天塹（ちょうこうてんざん）』。

　敵方向に黒い光線が走り、全てを消滅させる。

　技名の元ネタは四字熟語の『長江天塹』。

　3の目は、三の塹『鼠算（ねずみざん）』。

　一つ前の技をもう一度、3倍にして放つ。

　前の技が『無惨』だった場合も適用。

　4の目は、四の塹『山茶花（さざんか）』。

　地を這う黒い刃。空中に浮かべることも可能。攻撃力は凄まじく、触れると危険。

　5の目は、五の塹『見参（けんざん）』。

　相手の背後に瞬時に移動する。

　6の目は、六の塹『無惨（むざん）』。

　黒い刃を纏い、己を傷つける。それは『山茶花』に抱きしめられるような痛み。

　どうして『2』の目が凶悪な技なのか。『6』じゃないのか。という点に関しては、普通のごく一般的なサイコロですと、サイコロの目を表している『穴』の大きさと位置からして、重心が最も『5』の目が出やすいとされている。ということを聞いたので、なら『5』の目の反対の『2』の目が最も出にくいんだろうなぁ。じゃあ『2』の目を最強にしよう！

　という流れですね。実際『5』の目の『見参』の出現回数が一番多いです。（『山茶花』と同数）

　技の名前には全部『ザン』という読みがあるのがポイント。一番『ザン』読みでポピュラーな『斬』という技をあえて作らなかったのもポイントです。

　ここで、最後の『無心斬』が映えてくる……！

　どんな技だったのかは、秘密。

　◆

　宿木自在流　『傘』

　傘を装備した時に使える技。

　打撃属性。

　ちなみに、プロット段階では、ラーメン屋さんでいつわと遭遇したという設定で『割り箸』で戦う構想でした。

　しかし、割り箸だとどう頑張っても志麻津に勝てなかったので、攻撃力の高い、そこら辺でゲットできそうな武器を探し、『傘』に落ち着きました。

　いつの日か、『箸奥義』をお披露目したいと思います。

　移動・回避技

『落下傘』　空中で軌道を変えて回避から転じて攻撃。

『傘歯車』　回避技。傘を回転させて、攻撃を受け流す。

『傘鉾雲』　風を利用して距離を詰める、もしくは離れる。

『傘傾げ』　傘を傾けることによって空中で身体を回転させて避ける。

　邪魔・特殊技

『蝙蝠』　夜闇に紛れて音で撹乱しつつ攻撃する技。（夜間専用特技）

『傘後光』　太陽を背に目眩しさせてその隙に攻撃。（ビニール傘専用特技）（朝昼専用特技）（晴れ専用特技）

『蛇の目傘』　敵のビームとかを一点突破する攻撃瓦解技。

　攻撃技

『傘（からかさ）一本（いっぽん）』　傘を折りたたみ、打撃する。一般的な技。

『端折（つまお）り傘』　詳細不明。

『照降り傘』　防御と攻撃を併せ持つ技。

『雨傘蛇』　柄の部分で足を引っ掛け、急所に一撃。

『私雨（わたくしあめ）』　不意打ち。傘を畳んでいる状態から傘を開き、他の多種な技に繋ぐことができる。

　意外に豊富！！

　傘は前々から、武器に最適だと思ってたんですよね。

　軽いし、丈夫だし、持ちやすいし。

　斬撃属性ではありませんが、相手の体勢を崩して急所を狙うにはちょうどいい武器です。

　僕も子供の頃は、よくビニール傘を剣に見立てて、『虎牙破斬』とかやってました。『猛虎連撃破』とか、いい運動ですよ、もはや。

　大人となった今は、あえて傘を静かに持ちながら、「僕を怒らせるなよ。この剣の煌めきを知りたくないなら……な」と言った感じで歩く程度に留めています。技を魅せるだけが強さでは無い。技を魅せない強さというのもありますよね（おい）

◆『手遅れのラリッサ』

　宇宙人です。

　ラリッサは、海王星の衛星の名前。

　二つ名があるとカッコイイと思ったので、『手遅れ』を付けました。

　でもま、登場の段階から、志麻津に瞬殺される運命が僕の中で決まっていて、あんまり『手遅れ』感が無かったので、最後に大いなる『手遅れ』を演出しました。

　7章分、考える時間がたっぷりあるので、それまでに何とかする方法を考えたいと思います。

『破砕襲撃破（ラブルパイル・クライシス）』

　一万光年付近の隕石を呼び寄せて、攻撃。大体7章分くらいの時間がかかる。

　この章だと、隕石を数個呼び寄せただけ。仙巌園に大小数個のクレーターを作る。

　知ってましたか？

　一万光年って、年月じゃなくて、距離なんですよ！（どやぁ）

　ラブルパイルも、ラリッサ（衛星）を調べた時に書いてあったので、それを技にしました。

　最後に「四天王の面汚しを……」を書きたかったのですが、隕石を呼び寄せる奴が四天王の最弱な訳ないので、『饒舌』の二位になりました。つよつよ。

◆いつわ

　普通の人間です。

　ちょっと目がいいので、観察眼はある模様。

　作者がメガネ萌えがありますので、伊達メガネでもかけていて欲しい。是非。

　これは自分で書いていて、おかしいよなぁと思っているのですが、諜報員が諜報員バッジ付けてたらダメですよね……。諜報員ってバレバレ。

　誰からもツッコミが無かったら、このままでいっちゃおうと思います。

◆雪キツネ

　吹雪 刻裏さま。

　既に最強感がありますね。

　彼女も凶悪な技を持っていて、普通に相対するとなすすべが無いのですが……。

　なるべく相手にしたくないものです。

　相性もありますので、どんな相手にも最強ではないです。