帰還編

第12輪 帰還は長いし楽じゃない!

ずっと逃げてた1ヶ月だった...

最初は2人の王女から逃げてた

ルナは助けてくれていたのに...

気付いたら王女側に付いてた!

それに、捕まったらくすぐられてたのも気付いたら服を脱がされるようになってた

幸い、捕まるのはいつも男性禁制棟だったからよかったものの...

いや、どっちもよくはないけど

それでもまだそっちでよかった

そして、私は1つ思った...


「王女と魔王の威厳どこ行った?!」

「うわぁ!びっくりした...」

「あ、ごめん」


ルナはいつもは普通に美少女なのに魔王タイムはちょっと怖い仮面付けてるし、仮面に変声魔法でも付けてるのか声も怖くなってるし...

何と言っても、身長、マント羽織ってると身長が高く見える(原理はわからない)

その全部が合わさると、仮面付けてマント羽織ってる怖い女の人みたいに見える(893?と思ったことも屡々)


閑話休題兎に角


そんな魔王なのに普段は魔王の威厳なんてないんだもん...

まぁ、ずっとそんなの気にしてたら疲れるっていうのもわかるけど

でもさ...

今の状況これはいくら何でも無いでしょう...


「スゥーーハァーー」

「私のスカートの中に入って何してるの...」

「え?パンゲフンゲフン下着の匂いを嗅いでるんだよ」

「この前も思ったけど、下ネタ感減るだけで意味変わんないからね?」

「細かいことは気にしな~い」


細...かい...?

どうなんだろ?


「う~ん...」

「どうしたの?」

「やっぱ、これ邪魔」

「え!?ちょっと!?」

「大丈夫だよ、この馬車王族用だからプライベート保護のために消音のエンチャントされてるから」

「そういう問題じゃ――あっ...い、息が...当たって...ん...」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ご、ごめん...」

「むぅ~...」


絶対許さない!

って言っても、いつか許しちゃうんだろうけど...


「どうしたら許してくれる?」

「じゃぁ、実験台になって」

「へ?」


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「ま、待って!当たんないよね?怖いんだけど!」

「そうやって動いてると当たっちゃうかもね」

「ひぃぃぃぃぃぃぃぃ」


狙いを定める...


「アシッドウェポン、ロックオン、軌道修正」


ジュゥゥゥゥ.....


「おぉ~...」

「なんとなくでやってみたけど、他の属性にも応用できそう」


ウィリアム・テルのやつみたいなので実験してみた

今回使った3つは全部自作魔法オリジナルスペル

アシッドウェポンは酸の武器を創造する

ロックオンと軌道修正は2つでセットで、ロックオンで標準を付けて、軌道修正でその標準を追いかける

因みにロックオンは無属性、軌道修正は魔法の場合その魔法の属性、弓とかの物理は風属性になる(ロックナイフとかも物理判定)


「ナイフやらソードやら色々あるけど、全部ウェポンでいい気が...ま、いっか」

「こ、怖かった...でも、これで許してくれるんだよね?」

「うん、いいよ」

「やった!」


うん、嬉しいのはわかるけど、抱き着くふりして匂いかぐのやめようか

匂いフェチなのかな?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


テントにまで消音って...

プライベートは確かに大事だけど...

もし、襲われたら助け求められないじゃん...

あと、現在進行形で狙われてる...

というか、襲われてる...

完全に揉まれてる...

まぁ、さすがにやりすぎた感があったからいいけど


ガシ


「そっちはダメね?」

「わかった」


なんか物わかりがいい

またやられると思ってるのかな?


――――――――――――――――――――――――――――――――――――――


「人間はここまでしかダメなので」

「大丈夫です、全部歩くくらいなら途中まででも馬車とかで来た方がいいので」

「それでは、私たちはここで」

「ありがとうございました」


さて、それじゃぁ、歩こう

ってあれ?

ルナが来ない


「ルナ?どうしたの?」

「魔物が来る」

「え...」

「ガルルルル...」

「あれは...デザートコボルドだね」


名前的に砂漠にいるコボルドなのかな?

でもここって荒野じゃ...

あ、そういえば、desertって砂漠だけじゃなくて荒野とかの意味もあったっけ

取り敢えず、戦闘態勢

今見えるだけで5体くらいはいる


「って速くない!?」

「コボルド種は亜種とかを含めて現在確認されてるのは全部速いよ」

「これは早速出番だね」

「あれやるの?」

「ロックオン、軌道修正、アシッドバレット」


あ、あれ?


「コボルドが速すぎて当たらない...追尾はしてるけど、追いつけないなんて...」


これは何か考えなきゃ

遅く...重し...重力...


「グラヴィティゾーン」

「うわぁ!」

「ガルゥ!?」

「あ、ルナまで...要改良しなきゃ」

「お、重い...」

「ルナ、ごめんね、ちょっと我慢してて」

「う、うん」


これは要改良かな


「アシッドスピア」

「ガルァァァァ!」


う、うわぁ...やっぱり酸ってグロくなるよね...

うっ...吐気が...

と、取り敢えずグラヴィティゾーン解除


「お、重かった...」

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私は百合だが百合じゃない!~スキルが故に百合ハーレム~ ヴォイド @Void_Voltics

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ