第18話

「朝日が眩しい…」

俺は生まれて初めてそう思った。

閉め切った保健室で一晩過ごしたからだろうか、やけに眩しく感じる。

彼女はおいてきた。流石に起こしはしたけどちゃんと起きたかは不明だ。

「絶対怒られるな」

俺は溜まっていた100件以上のメールや着信、留守電を確認しながら呟いた。

母親からの着信が大半を閉めていたが、なぜか最新のもので彼女からのメールもあった。

『また明日ね』

だ、そうだ。

俺はなんの意味を込めて彼女が送ってきたのか推測しかねたが、素直に受け取っておこうと思い、

『ああ』

とだけ返信して母親からのメール確認を急いだ。

早朝の風は気持ちよかったが、これから母親に尋問されるかと思うと、寒気がして俺は思わず身震いをした。

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